2019年卒学生を対象に、就職活動解禁1カ月前となる2月1日時点の選考の受験状況聞くと、筆記試験や面接など「本選考を受けた」という学生は31.8%で、3割を超えていることが、人材サービスのディスコ(東京・文京、新留正朗社長)の調査で分かった。内定取得は4.6%となっている。

 本選考を受けた企業として挙げられた社名を見ると、外資系コンサルティングファームやマスコミ、IT企業、いわゆるメガベンチャー等が目立つ。受験者を分母とした受験社数の平均は2.2 社だった。

 また、62.2%が「本選考受験企業の中にインターンシップ参加企業がある」と回答した。

 「内定を得ている」学生は4.6%で、前年同期(4.2%)をやや上回った。文理男女別で見ると、文系男子の内定率が6.5%と比較的高い。次いで理系男子4.0%、文系女子3.6%、理系女子3.3%と続いた。

 志望業界を40業界の中から5つまで選んでもらったところ、1月調査に引き続き「情報・インターネットサービス」が最も多かった(17.2%)。特に理系男子で25.4%と志望者が多かった。

 前年まで長らく1位だった「銀行」は1月調査で2位となり、さらに今回は4位に下がった。この理由についてディスコでは「文系男子のポイントが大きく減ったことに加え(32.5%→25.7%)、理系の志望者が極めて少ないことが全体順位に影響した」と分析している。

【志望業界トップ5】
1位 情報・インターネットサービス 17.2%
2位 素材・化学 16.8%
3位 水産・食品 16.6%
4位 銀行 16.2%
5位 医薬品・医療関連・化粧品 15.5%

 インターンシップの参加経験を持つ学生は86.6%となった。11月調査(80.0%)から上昇傾向が続き、高水準だった前年同期調査(85.9%)をやや上回っている。

 出身地・地元を離れて進学している学生に、Uターン就職の希望を聞くと、「ぜひ出身地・地元で就職したい」(11.8%)と「どちらかというと出身地・地元で就職したい」(16.3%)を合わせたUターン就職希望者は28.1%で、3年ぶりに3割を下回った。

 一方、出身地・地元に戻りたくない学生が41.2%に上り2年連続で増加し、過去10年間で最も高い数字を示した。