今年の「全米オープン」女王・スローン・スティーブンスが大学を卒業

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12月14日、スローン・スティーブンス(アメリカ)がインディアナ州リッチモンドにあるインディアナ大学イーストのコミュニケーション学科を卒業したと彼女自身のInstagramで発表した。スティーブンスは、WTA(女子テニス協会)と大学が協定したプログラムを利用して入学し、ツアーの合間を縫ってコミュニケーション学科の学士号を取得した。スティーブンスはInstagramで「祖父母が誇りに思ってくれるわ」とポストしている。

インディアナ大学イーストのプレスリリースに寄せたスティーブンスのコメントによると「教育は私や家族にとって常に大事なこと」で、「家族の多くは学士号を取得していて、私自身も目標でした。WTAや大学が密接に取り組んでくれたことに感謝しています。キャンパスに通い、いろんな人と出会い助けてもらいながら、学位を取得できて楽しかったです」と語っている。

キャスリン・クルーズ・ウリベ学長は「スティーブンスはプロテニスプレーヤーとしてキャリアを積む傍ら、学位を取得するために熱心に勉強を続けました。彼女に学位を授与できることを嬉しく思います」とコメントしている。

WTAのスティーブ・シモンCEOも「学士号を取得したことを祝福します。彼女が過去数年間にテニスコートで、そして教室で成し遂げたことは本当に素晴らしいことです。彼女の努力や自身のキャリアや将来に対する献身は、まさにテニス界で最も影響力のあるロールモデルのひとりになりました」と述べている。

スティーブンスは足のケガのため2016年の後半からツアーを離脱し、約11か月の休養を余儀なくされた。2017年の「ウィンブルドン」からツアー復帰し、「全米オープン」で優勝、初のグランドスラムタイトルを獲得した。7月31日付けの世界ランキングでは957位だったが、「全米オープン」後の9月11日付けで17位までランキングを戻し、現在は13位になっている。

インディアナ大学イーストとWTAプレーヤーの学位修了プログラムを利用した卒業生にはビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)、アーラ・クドゥリャフツェワ(ロシア)、イリーナ・ファルコーニ(アメリカ)などがおり、またカタリン・マロシ(ハンガリー)も12月に心理学学士号を取得した。

(テニスデイリー編集部)

※写真は12月にインディアナ大学イーストを卒業したスティーブンス(「全米オープン」のときのもの)
(Photo by Elsa/Getty Images)