ローラ

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 12月6日にメディアの調査・分析を行うニホンモニター社が発表した『2017タレントCM起用社数ランキング』で、CM女王に輝いたローラ。15社は男女合わせてもトップで、3年ぶりに首位の座に返り咲いた。

<写真>ローラのツイートほか

ローラが出演しているシャンプーのコマーシャルで、“彼女はめちゃくちゃだけど、なぜか憎めない”というセリフがあるのですが、実際の彼女も本当にそんな感じですよ。

 どんなキャラにもハマってしまい、父親の逮捕などネガティブなことも跳ね返せるだけの魅力があるんです」(芸能レポーター・石川敏男氏)

 起用した企業はサントリーやユニクロ、楽天など大企業がズラリ。また、テレビCMを流さないスポンサーも合わせると、20社をゆうに超える。

「そんなCM界では引っ張りだこのローラですが、今年は決して順風満帆ではなかった。6月には、突然ツイッターで所属事務所とのトラブルを感じさせる文章を投稿したのです」(スポーツ紙記者)

 6月16日と17日にツイッターで立て続けに、

ローラ最近裏切られたことがあって心から悲しくて沈んでいるんだけど》

《黒い心を持った人とは絶対に一緒にいたくない。10年の信頼をかえしてください》

 と発信し、精神的にかなり不安定な状況にあることがうかがえた。

「ツイッターを投稿した翌月には、ローラの親族が代表を務める個人事務所を設立。8月には彼女の代理人の弁護士が契約破棄の事前協議を申し入れるなど、水面下で事務所独立へ動き出していたんです。一方の事務所側は、契約書を盾に絶対に独立を認めない姿勢を崩しませんでした」(前出・スポーツ紙記者)

 夏には、『週刊文春』('17年8月17・24合併号)が、『10年奴隷契約書』と題する記事を掲載。そこには'10年から'20年までの契約書が存在し、契約期間が満了しても10年間の新たな契約が自動更新されるという驚きの内容だった。

「事務所との独立問題が表面化した6月以降、ローラはテレビ番組への出演が激減。

レギュラー番組も0本になり、ファンクラブも11月30日で一時休止になりました。ですが、CMには次々と起用されるようになったのです」(テレビ誌記者)

 テレビでの露出が減ったのと反比例し、CMの仕事が増える。人気商売の芸能人では考えられないことだが……。

「もちろん、ローラが男性ファン以上に女性に人気が高いことが大きいでしょう。実際に彼女がCMに出ると商品が売れるんです。

 でも、所属事務所社長の営業力も大きい。現在出ているCMはローラの個人事務所ではなく、すべて所属事務所が取ってきたものですよ」(芸能プロ関係者)

 だが、その敏腕社長との関係悪化が、ローラを事務所独立へ駆り立てたという。

「一部報道ではローラが独立したいのは金銭問題と報じられましたが、事務所は彼女にかなり高額のギャラを支払っており、彼女もその点は問題にしていませんでした。

 むしろ、社長からの必要以上の束縛に苦悩していたんです。

 ただ、社長としても高校3年生でローラをスカウトし、育て上げたという自負がある。そんな意地から、もう1度、自分の手でCM女王にすることで、彼女に事務所に残るほうが得策であることをアピールしたかったのではないでしょうか」(同・芸能プロ関係者)

 現在も所属事務所のホームページには、ローラが出演するCMがずらり。1本4000万円ともいわれるCM契約料を考えると、会社の収益の多くを彼女が稼いでいるといっても過言ではないだろう。

「広告代理店が水面下でスポンサーに聞き取りをしたところこのまま独立問題が長引いた場合、来年以降も確実にCM契約を続けると言ってくれた企業は2社しかなかったそうです。不動産関係の企業は次のタレントを探している状況です」(広告代理店関係者)

動き出したローラと芸能事務所の行方

 だが、独立問題が解決したら、そのままCMにローラを起用し続けたいという企業が大多数を占めたという。実際に12月16日にはエステティックTBCの新CMがお披露目され、サントリーも'18年初めから新CMを流す予定だ。

「独立問題が裁判になるなど泥沼化すると、それらの企業も徐々にローラから撤退することになるでしょう。彼女にとっても所属事務所にとっても厳しい状況に置かれることになるのです」(同・広告代理店関係者)

 そんな状況をローラは覚悟していたようだ。

ローラは早い段階から芸能界の父と慕う“マチャアキ”こと堺正章さんに相談していました。彼は芸能界の厳しさを話し“契約が満了する3年後まで待ったほうがいい”とアドバイスしたそうです。それだけに彼女は今、強引に独立することはどれだけリスクを背負うのかを十分に理解したうえの行動なのでしょう」(ローラの知人)

 一方の所属事務所も、このまま泥沼化してローラもCM収入も失うのはあまりにも痛すぎると考えたのだろうか。ここにきて、両者は水面下で歩み寄りを見せているという。

「所属事務所サイドは、ローラの個人事務所を認めながら、業務提携という形で契約したCMを続けさせ、一定の取り分をもらうというような形で決着しそうなんです。

 彼女はすでに大手芸能プロへの移籍を画策したものの、断られてしまった。完全独立とまではいかないまでも、社長とは距離をおきながら仕事ができる環境を手に入れられるわけです」(別の芸能プロ関係者)

 先日行われたCM撮影の現場では、そんな雪解けを示すような光景が見られたという。

「CM撮影の現場には、所属事務所のスタッフと個人事務所社長の親族の方がそれぞれ来ていました。ローラさんのケアは親族の方がしていましたが、スポンサーへの挨拶などは、所属事務所の方がしていましたね。CM出演料も広告代理店から所属事務所と個人事務所へそれぞれ分けて支払われているそうです」(CM制作会社関係者)

 そこで、ローラの所属事務所に独立問題についてメールで質問状を出したが、期限までに回答は得られなかった。

 年末にはネプチューンとのお笑い番組に久々に登場するローラ。新しい年明けに向けた、希望の笑顔を見せてくれるに違いない─。