プロ野球で守備の優れた選手に贈られるゴールデン・グラブ賞の表彰式が11月30日に行われた。セ・パ両リーグから各ポジションで9名ずつ、計18名の選手たちが、それぞれが使っているグラブやミットをかたどった金色のトロフィーを贈られた。

30日放送、テレビ朝日「報道ステーション」では、「誰が守備職人ナンバーワンなのか」という疑問に答えを出すべく、200名のプロ野球ファンに、今季最もアツい守備をした選手をアンケート。そのトップ10を発表した。ランキングは以下のとおりだ。

10位 柳田悠岐(外野手/2年ぶり3回目/福岡ソフトバンクホークス)
7位 西川遥輝(外野手/初受賞/北海道日本ハムファイターズ)
7位 鈴木大地(二塁手/初受賞/千葉ロッテマリーンズ)
7位 ロペス(一塁手/2年連続3回目/横浜DeNAベイスターズ)
6位 菊池雄星(投手/初受賞/埼玉西武ライオンズ)
5位 鈴木誠也(外野手/2年連続2回目/広島東洋カープ)
4位 桑原将志(外野手/初受賞/横浜DeNAベイスターズ)
3位 秋山翔吾(外野手/3年連続4回目/埼玉西武ライオンズ)
2位 今宮健太(遊撃手/5年連続5回目/福岡ソフトバンクホークス)
1位 菊池涼介(二塁手/5年連続5回目/広島東洋カープ)

堂々のトップに輝いたのは、セ・リーグ王者広島の菊池。その守備は、トップクラスのプロもうなるほどだ。2位にランクインした今宮は、菊池の守備が「プロから見ても面白い、見ていて楽しい、上手さもある」と、すべてを兼ね備えていると絶賛した。

そんな菊池自身が選ぶ今季のベストプレーは、8月13日の巨人戦。宇佐見真吾のボテボテの打球を、前進しながらキャッチし、そのままグラブトスでアウトにしたプレーだ。菊池は「一か八かでトスしたら良いところにいってくれた」と、迷いながらのプレーで「二度とできない」と振り返っている。

華麗な守備にあこがれる子どもも少なくない。では、菊池のようなプレーをするには、何が必要なのだろうか。答えは意外にも「毎日外で遊ぶこと」。自身も毎日外で遊び、木登りや秘密基地づくりをしていたという菊池は「バランス感覚も良くなる」と、子どもたちに貴重なアドバイスを送った。

この答えに、富川悠太アナウンサーは、いろいろなことに楽しさを感じていることが、今宮が感じたような「上手さだけではない面白さや楽しさのイメージが膨らんでくる」のではないかと感嘆した。