北澤豪氏

写真拡大

25日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝セカンドレグで、浦和レッズは10年ぶりとなるアジア制覇を目指す。敵地でのファーストレグでアウェーゴールを奪い、1-1と引き分けている浦和は、勝てばもちろん、スコアレスドローでも戴冠決定だ。

今季の浦和はACLでホーム6戦全勝と好調だけに有利との声もある。だが、解説者の北澤豪は、24日放送の日本テレビ「NEWS ZERO」で「そう簡単にはいかないと思う」と警鐘を鳴らした。

北澤氏は、ボール保持率(32.3%対67.7%)やシュート本数(6対20)でファーストレグの浦和が圧倒されていたと指摘。アル・ヒラル(サウジアラビア)の攻撃力はアジアのナンバーワンであり、浦和が止めるのは「難しい」と述べた。さらに、勝利必須のアル・ヒラルは前回以上に攻撃に人数を割くことが予想され、「1点は取られる覚悟はしておかなければならない」と厳しい見解を示す。

ただ、だからといって浦和の優勝が難しくなるわけではないという。北澤氏は「じつは攻めるチャンス、点を取るチャンスがある」とし、キーマンとして柏木陽介(29)を挙げた。技術があり、頭も良い中心選手の柏木は、攻撃される中でカウンターを仕掛けるスイッチを入れる役割を担う。さらに、ファーストレグでは、前線からの激しい守備と素早い攻撃への切り替えも見られた。

北澤氏は「守れば優勝できるのかもしれないが、攻める姿勢を持たない限りは優勝の目はない」とコメント。リーダーである柏木がそういったプレーを見せることが重要だと述べ、最後に予想を求められると、浦和が3-1で勝利し、優勝を果たすと答えた。

アジアを制覇すれば、浦和はレアル・マドリーや本田圭佑所属のパチューカが出場するクラブ・ワールドカップへの出場権を手にする。UAEへのチケットを手に入れ、準々決勝を突破すれば、欧州チャンピオンズリーグで初の連覇を果たしたレアルとの対戦が実現だ。