ここ数年、日本国内では「ガチャガチャ」の数と設置場所が急激に増えている。駅や商業施設の催事で大量のガチャガチャが設置されるようになった。ターゲットが子どもから大人へと変わり、外国人観光客の間でも人気に火が着いたことでブームになっているのだ。(イメージ写真提供:(C)taweepat/123RF)

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 ここ数年、日本国内では「ガチャガチャ」の数と設置場所が急激に増えている。駅や商業施設の催事でも、大量のガチャガチャが設置されるようになった。ターゲットが子どもから大人へと変わり、外国人観光客の間でも人気に火が着いたことでブームになっているのだ。中国メディア・今日頭条は6日「日本に行ってガチャガチャをしないなんて、つまらない人生だ」とする記事を掲載した。

 記事はガチャガチャについて「お金を食べる機械の妖精」と形容したうえで、日本の空港やコンビニ、大型商業地域などに出没し、価格が100円から300円程度であると紹介。成田空港内には「外国人観光客が日本旅行で残ったコインを有効消費する」という名目でガチャガチャが設置されていると伝えた。

 そして、ガチャガチャはもともと1980年代初期ごろから日本で出現したもので、低価格であること、ランダム性があることから、これまで根強い人気を持ち続けてきたと説明。そして現在、もともと子ども向けだったガチャガチャが大人の世界にまで高められたとしている。

 記事によれば、ガチャガチャには「とてつもない幸福感」があり、それが多くの大人の心を掴んで離さないのだという。なかなか取れずにストレスが溜まるクレーンゲームとは違い、ガチャガチャはお金を入れてハンドルを回せば必ず何かしらがもらえる安心感があるほか、まれに同じものが何度も出てきてしまっても、大人にとっては庶民的な価格ゆえ大きなダメージには感じないとのことである。

 また、もう1つの大きな魅力として「この手のもので日本人が発揮する超絶的な想像力」を挙げ、「コップのフチ子」や「ポイズンきの子」など、柔らかな発想からさまざまな個性的かつ可愛らしいアイテムが次々と開発されていることを紹介した。

 カプセルの中に入っている物は、正直なところくだらないものが多い。しかしそのくだらなさやバカバカしさが、カプセルトイの魅力でもある。なんとなく欲しくなり、なんとなく揃えてみたくなるのだ。くだらないものを真剣に作るというのも、日本が誇るモノづくり文化の一部なのだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)taweepat/123RF)