今季はFWで起用されることが多い闘莉王。今季は29試合の出場で15ゴールと本職さながらのプレーを見せている。写真:川本学

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[J2リーグ37節]京都2-1熊本/10月14日/西京極

 広島に所属していたルーキーイヤーの2001年3月11日。鹿島とのJ1第1ステージ開幕戦で、いきなりプロデビュー戦、プロ初ゴールという離れ業を達成してから16年が経過した。その間、数々のタイトル獲得に貢献し、DFながらゴールも量産してきた田中マルクス闘莉王が、14日のJ2リーグ37節の熊本戦で、DF登録の選手としては史上初のJリーグ通算100ゴールを成し遂げた。
 
 前節時点でJリーグ通算100ゴールまであと1点に迫っていた闘莉王は、1-1で迎えた71分。石櫃洋祐のCKに合わせて強烈なヘディングシュートを放つ。これが見事にネットに突き刺さり、闘莉王らしい得点パターンで節目を飾った。
 
 Jリーグ通算100ゴールを達成した闘将は、昨年まで主に最終ラインでプレーしながら85の得点を積み重ねてきた。
 
 そして、自身5クラブ目となる京都で迎えた今季。FWが主戦場となると、過去に03年の水戸時代に10得点、08年の浦和時代に11得点を上回るゴールを奪ってきた。この日の得点で今季の得点数は15。キャリアハイを更新するなど、36歳となった日本屈指のエアバトラーは留まるところを知らない。

 年齢を重ねてますます輝きを放つ京都の背番号4。記念すべきJリーグ通算100ゴールを達成した男のプレーに今後も注目だ。