交渉人ファルカオ? W杯南米予選ペルー戦で談合持ちかけか

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▽モナコに所属するコロンビア代表FWラダメル・ファルカオには、交渉人の資質があるようだ。イギリス『デイリー・メール』は11日、ペルー代表戦でファルカオが行った談合疑惑に関して伝えている。

▽今回のロシア・ワールドカップ(W杯)南米予選は、早々に首位通過を決めたブラジル代表を除き、最終節まで本大会行きのチームが決まらない異常な大混戦となった。

▽その運命の最終節では2位ウルグアイ代表と、逆転での本大会出場を目指す6位アルゼンチン代表、7位パラグアイ代表が、すでに敗退が決まったボリビア代表、エクアドル代表、ベネズエラ代表と対戦。一方、3位のチリ代表はすでに突破が決まったブラジルとのアウェイゲーム、4位コロンビアと5位ペルーが直接対決に臨んだ。

▽2位ウルグアイから7位パラグアイまでの6チーム中、大陸間プレーオフ進出を含め4チームが予選突破となる状況の中では、自分たちの試合に加え、その他の試合会場での試合経過も重要となる。

▽おそらく、ベンチから逐一全体の状況を伝え聞いていたファルカオは、1-1のイーブンの状況でホームのペルーの攻勢が強まってきたことを察すると、より確実に生き残りを図るため試合終盤にかけて奇妙な行動を見せ始める。

▽テレビの中継映像には口元を隠したファルカオが、盛んに相手選手と交流を取り始める様子が映されていた。自身の声掛けに対して、怪訝な表情を見せる相手選手に向かってファルカオは、時折相手のベンチに視線を向けながら粘り強く何事かを必死に伝える。

▽おそらく、この会話の中でファルカオは、「ウルグアイとアルゼンチンは勝ちそうだ。だけど、チリは大差で負けているし、パラグアイも現状負けている。君たちはもちろんストレートインでW杯に行きたいと思うけど、今から残り時間俺たちとガチンコでやり合うか? このままのスコアで行けば、最低プレーオフに行ける。きっと、その相手は大したことないぞ。悪いようにしないから、このままのスコアで終わろう。俺の言うことを疑っているなら、1人ベンチに向かわせて確認して来いよ」といった内容の発言をしたと思われる。

▽その発言を裏付けるようにファルカオからの指示を受けた相手選手は、自分たちのベンチサイドに向かい、コーチングスタッフと他会場の結果を確認するような様子を見せていた。

▽結局、ファルカオの巧みな説得に応じたペルー陣営は、その後ややペースを落として1-1の談合試合をきっちり成立させ、コロンビアが4位でW杯ストレートイン、ペルーも5位で大陸間プレーオフ行きを決めた。

▽なお、ファルカオ演出? の談合試合の割を食ったのが、3位から6位に転落し予選敗退となったチリの面々。奇しくもチリのエースFWアレクシス・サンチェスはコロンビア代表の守護神ダビド・オスピナと同じアーセナルに、予選敗退を機に代表引退を発表したMFアルトゥーロ・ビダルはMFハメス・ロドリゲスと同じバイエルンに所属しており、両者の所属クラブにおける関係性が懸念されるところだ。

▽その一方で、永遠の宿敵アルゼンチンを敗退に追い込むため、サポーターを中心にチリ相手の敗戦を求められていたブラジルは、アルゼンチンのエースFWリオネル・メッシの同僚MFパウリーニョ、FWセルヒオ・アグエロ、DFニコラス・オタメンディの同僚FWガブリエウ・ジェズスという、バルセロナとマンチェスター・シティ所属コンビの活躍で宿敵の突破をアシストした。

◆外交問題はお任せ! 将来は交渉人転身か?

https://twitter.com/LucasBeltramo/status/917972789931532293