CBS MarketWatchによると、8月31日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の10月物は、大型ハリケーン「カトリーナ」によるメキシコ湾岸の石油関連施設への被害が依然、懸念される中、米政府が同日、SPR（国家戦略石油備蓄）の一部貸し出しを決定したことから、供給不安がやや緩和し、前日比87セント安の1バレル＝68.94ドルに反落して引けた。米エネルギー省が朝方発表した26日までの週の週間原油在庫は、前週比150万バレル減少したものの、反応は薄かった。

　　一方、ガソリン先物の9月物は、週間在庫が、前週比50万バレル減となり、9週連続で減少していることから、供給不安が高まり、一時、1ガロン＝2.90ドルに上伸して、過去最高値を更新した後、前日比14セント高の2.6145ドルと続伸し、終値ベースでも過去最高値を更新した。暖房油は、一時、1ガロン＝2.085ドルの過去最高値を更新したものの、結局、同2.29セント安の2.053ドルに反落。天然ガス先物の10月物は、一時、100万Btu＝12.25ドルの過去最高値を更新した後、同18.7セント安の100万Btu＝11.472ドルに反落して引けた。【了】