CBS MarketWatchによると、米著名投資家のカール・アイカーン氏が、米メディア大手タイム・ワーナーの株式取得をさらに拡大し、現在の2.6％から最大10％まで保有比率を引き上げることを検討していることが明らかになった。米ブルームバーグが関係者の話として30日付で伝えた。アイカーン氏は、前回15日の株式取得と同様、他の投資家と協力し、同社株を買い付ける可能性があるとしている。

　　同氏は15日、投資会社3社と共同で、タイム・ワーナー株の約2.6％を取得しているが、さらに買い増すことにしたのは、同社に200億ドル（約2200億円）規模の自社株買い実施を求めるため。タイム・ワーナーはすでに、50億ドル規模の自社株買いとCATV業界2位の同社子会社株の一部売却を計画している。アイカーン氏は17日、タイム・ワーナーのディック・パーソンズCEO(最高経営責任者)と会談し、自社株買いの拡大実施などについて話し合ったばかりだった。30日のタイム・ワーナーの株価は前日比0.42ドル(2.4％)高の17.89ドルで引けた。【了】