ラスベガス銃乱射事件でGoogleとFacebookが偽ニュースを拡散。両社「アルゴリズム改善に努めます」
米ラスベガスで10月1日夜に発生した自動小銃乱射事件は、死者が少なくとも59人、負傷者は527人以上という未曾有の事件となりました。
またネット界隈ではこの事件をめぐり、GoogleやFacebookが一時的に誤った情報をニュースとして拡散してしまう問題が発生し、混乱を招きました。
インターネットに溢れる情報は正確なものばかりではありません。今回の銃乱射事件では、匿名掲示板サイトの4chanへの不正確な書き込みがあり、極右グループとされるサイトがそうした書き込みと関連づけて、犯人は反トランプ派だとする偽情報を付け加えた記事を掲載しました。
そして、それらを鵜呑みにした(正確性に難のある)ニュースサイトの誤った記事が、GoogleやFacebookのニュース記事収集アルゴリズムでニュースとして広まったとされます。Googleでは一時、誤った記事のもととなった4chanのスレッドもトップストーリーとして紹介する状態になっていました。
いったん拡散された情報は他のサイトにも伝播し、Googleで検索すればこれらの正確でない情報が上位に表示される状態が続きました。Googleの担当者は、誤情報は数時間以内に削除したと説明し「再発防止に向けアルゴリズムを改善する」としています。
Facebookは、9月に"危機対応"機能をシステムに実装し、災害または大規模な事故・事件発生の際に家族の身元確認がとれるようにしていました。しかしこのツールにも正確でないニュースサイトへのリンクが表示される状態になりました。Facebookは事件から一夜明けた2日に誤情報を取り除いたと説明、問題の把握と対策をはかるとしています。
匿名掲示板である4chanの情報に不正確なものが多いことは、GoogleやFacebookも把握しているはず。ニュースサイトならともかく、そうした掲示板の情報までもトップストーリー表示してしまうのは、あとになって思えばまったく理解に苦しむところです。
そして、ニュースを収集するはずのアルゴリズムが、このようなニュースとして扱われる状況はまったく皮肉というほかありません。Twitterなども含め、SNSを通じたフェイクニュースの拡散問題はこれまでにも何度か発生しているものの、アルゴリズムだけではそのニュースが正しいかどうかを正確に見極めるのは難しいのが現状のようです。
ちなみに、乱射事件の起きたコンサート会場ではカントリーの大物ジェイソン・アルディーンが演奏中でした。そのときアルディーンは銃声に気づいたスタッフの指示によって即座に演奏を中止し、バンドメンバーとともにステージを降りています。この行動に一部では「無責任だ」との批判もあるものの、一方では「何が起きたのか理解できない状況では仕方なかった」と擁護する声も数多くあがっています。アルディーン本人は、先ほど事件に対する声明を発表、犠牲者を追悼するとともに人種、性別、支持政党を問わず、社会をより良くするために団結しようと呼びかけています。
またネット界隈ではこの事件をめぐり、GoogleやFacebookが一時的に誤った情報をニュースとして拡散してしまう問題が発生し、混乱を招きました。
インターネットに溢れる情報は正確なものばかりではありません。今回の銃乱射事件では、匿名掲示板サイトの4chanへの不正確な書き込みがあり、極右グループとされるサイトがそうした書き込みと関連づけて、犯人は反トランプ派だとする偽情報を付け加えた記事を掲載しました。
When 4chan doxed Marilou, they found his account and saw that he likes tons of anti-Trump pages. Which they are now jumping on. pic.twitter.com/LSqzRRC2bJ
- Ryan Broderick (@broderick) 2017年10月2日
いったん拡散された情報は他のサイトにも伝播し、Googleで検索すればこれらの正確でない情報が上位に表示される状態が続きました。Googleの担当者は、誤情報は数時間以内に削除したと説明し「再発防止に向けアルゴリズムを改善する」としています。
Facebookは、9月に"危機対応"機能をシステムに実装し、災害または大規模な事故・事件発生の際に家族の身元確認がとれるようにしていました。しかしこのツールにも正確でないニュースサイトへのリンクが表示される状態になりました。Facebookは事件から一夜明けた2日に誤情報を取り除いたと説明、問題の把握と対策をはかるとしています。
Right now, FB's trending topic page for the Las Vegas shooting features two (2) posts from a Russian propaganda outlet. pic.twitter.com/jDR1V0zzPy
- Kevin Roose (@kevinroose) 2017年10月2日
匿名掲示板である4chanの情報に不正確なものが多いことは、GoogleやFacebookも把握しているはず。ニュースサイトならともかく、そうした掲示板の情報までもトップストーリー表示してしまうのは、あとになって思えばまったく理解に苦しむところです。
そして、ニュースを収集するはずのアルゴリズムが、このようなニュースとして扱われる状況はまったく皮肉というほかありません。Twitterなども含め、SNSを通じたフェイクニュースの拡散問題はこれまでにも何度か発生しているものの、アルゴリズムだけではそのニュースが正しいかどうかを正確に見極めるのは難しいのが現状のようです。
ちなみに、乱射事件の起きたコンサート会場ではカントリーの大物ジェイソン・アルディーンが演奏中でした。そのときアルディーンは銃声に気づいたスタッフの指示によって即座に演奏を中止し、バンドメンバーとともにステージを降りています。この行動に一部では「無責任だ」との批判もあるものの、一方では「何が起きたのか理解できない状況では仕方なかった」と擁護する声も数多くあがっています。アルディーン本人は、先ほど事件に対する声明を発表、犠牲者を追悼するとともに人種、性別、支持政党を問わず、社会をより良くするために団結しようと呼びかけています。