移籍志願の主将パレホが忠誠誓う「バレンシアで引退したい」

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 バレンシアに所属するスペイン人MFダニエル・パレホがクラブでの引退願望を明かした。19日付でスペイン紙『スーペル・デポルテ』が報じた。

 昨夏、同リーグのライバルであるセビージャへの移籍志願を明確にし、チーム内で反抗的な態度をとるという“強行手段”に出ていたパレホ。主将の愚行にクラブ首脳陣のみならずファンやサポーターまでもが憤慨していた。

 だが、最終的に公式に謝罪をしていたパレホはチームに復帰し、チームの主軸としてリーグ戦36試合に出場していた。

 今夏も新たにマルセリーノ・ガルシア・トラル監督を引き入れた影響もあり、放出候補とみられていたが、再び残留を果たし、ここまで開幕から全5試合に先発出場。主将としての役割を全うしている。

 今夏にも移籍志願をクラブに伝えていたとみられるパレホだが、現在はそのような考えは持っていないようだ。

「僕の将来の決定はクラブにとって正しいものになるだろう。マルセリーノ監督は正直だった。僕が出て行きたいか聞いてきたんだ。夏の初めに僕は移籍を望んでいると伝えた。しかし、最初のトレーニングで何かいつもとは違う気がしたんだ。僕はこれまで11、12人の監督を失ってきたが、マルセリーノ監督はそれらとは何かが違う。彼は知的で徹底的で選手たちは自分の仕事が正確にわかっているよ。状況は順調に進んでいる。ここで引退したいね」

 マルセリーノ監督が残留の決め手となったことを明かしたパレホは古豪バレンシア復権に向けて全力を尽くすことを決意したようだ。