桐生祥秀【写真:Getty Images】

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400mハードル日本記録保持者、元ハンマー投げ選手の“鉄人”も大興奮

 陸上男子短距離の桐生祥秀(東洋大)が9日、日本学生対校選手権の男子100メートル決勝で9秒98をマーク。日本人初の9秒台で優勝を飾った21歳に対し、陸上界のOBや一流アスリートも「ついに出た」「日本記録おめでとう」「Jet Kiryu」などと祝福のメッセージを送っている。

 日本陸上界の歴史を塗り替える金字塔の誕生は、ファンのみならず、アスリートにとっても高い注目度を誇っていたようだ。レース終了後、続々とツイッターで称賛の声が上がった。

 元陸上選手で男子400メートルハードル日本記録保持者の為末大氏は、「ついに出た」と一言。2001年の世界選手権で世界大会において日本人初となるメダル(銅メダル)を獲得し、00年シドニー、04年アテネ、08年北京と五輪にも3度出場した陸上界の“先輩”でも、その衝撃は大きかったようだ。

 元ハンマー投げ選手の室伏広治氏は、「9.98秒! 桐生選手おめでとうございます!初めて日本人で10秒の壁を破ったJet Kiryu」と投稿。五輪と世界選手権で金メダルの獲得経験がある“鉄人”も快挙に賛辞を送っている。

 また、十種競技日本記録保持者の右代啓祐(スズキ浜松AC)が「桐生! 日本記録おめでとう」とつづれば、陸上短距離を専門とする東海大体育学部・競技スポーツ学科教授の高野進氏も「桐生選手、土江コーチ、サポートメンバーの皆さん9.98おめでとう!」とコメント。さらに、北京五輪、ロンドン五輪に出場した競泳の元日本代表選手、伊藤華英氏も英語で「素晴らしい!日本の歴史を作った!」とメッセージを送った。

 ファンのみならず、同じアスリートにとっても、桐生の「9.98」は心に刻まれたようだ。