東住吉高等学校(大阪)
■東住吉高校はどんな学校? 1955年に開校し、2014年に創立60周年を迎えた東住吉高校。野球部は2012年11月に硬式野球同好会から硬式野球部に昇格した経歴を持つ。今春は大阪府予選でベスト16まで勝ち進む健闘ぶりを見せた。
■制約のある中で、工夫して練習に取り組む 東住吉野球部は計53名で活動している。グラウンドはほとんど全面が使えることはなく、練習は陸上トラック。全面使えたとしても硬式球でのバッティングはできない環境の中で「大阪大会ベスト8」を目指し練習に励む。このチームは雰囲気、ムードがとても良く、試合レポートにもあるように、活気のあるチームだ。
■「型破り」をテーマにスタート 新チームがスタートした際は「型破り」をテーマに始まった。その東住吉の主将、竹田 洋己主将は印象に残っている試合に夏休みの公立校大会1回戦、生野戦を挙げた。「試合途中まで勝っていて、ムードもよくなってきた中で雨が降ってきて降雨コールドに。後日行われた再試合で1点差で負けました。野球って怖いなと思いました」と振り返った。この悔しさ、怖さを忘れずに、冬はポジティブな発言を多くして、しんどいメニューを楽しく乗り越えてきた。
■威圧感が半端ない! 竹田主将はこのチームのキーマンに堀口 遥希を指名。この竹田はチーム内で「四死球王」と呼ばれるほど選球眼がいい。強豪校の投手からも四球をもぎ取る。春季大会では19打席で8四死球でチームには欠かせない存在となっている。「目力がすごく、威圧感が半端ないです。相手投手を圧倒して乱してくれます」と竹田主将。チームのムードメーカとして、ポジティブになるという力にも期待がかかる。
■勝ち続ける夏夏に向け、必ずベスト8を達成するということを頭に入れて練習している東住吉。選手たちで相談しながら試行錯誤しているところだ。竹田主将は「勝ち続ける夏にしたいです」。怖さを知った昨夏から成長した姿を、この夏に必ず見せてくれることだろう。
試合での円陣(東住吉)笑って終わりたいここからは大山 稜介副主将(3年)と菊池 蒼太副主将(3年)にお話を伺いました。
Q.夏へ向けて見つけた課題を教えてください。
大山:格上のチームに対して、相手の野球を崩していける強さを手に入れることです。菊池:バントや盗塁などの小技、甘い球を確実に仕留めるバッティング技術です。
Q.ここまで振り返って、高校野球で一番の思い出を教えてください
大山:グラウンドの水抜きをせずに帰宅し、監督に怒られたことです。その後、練習に参加できずに清掃作業を中心に行っていました。菊池:週に一回、練習後に同学年のみんなとご飯を食べに行くことです。
Q. 応援する方々へ自分のここを見てほしいというのを教えてください!
大山:僕のめちゃくちゃ平凡なプレーをみてください。菊池:気持ちのこもったピッチングを見てもらいたいです。
Q.このチームの好きなところは、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?
大山:個性が豊富で力強いプレーと繊細なプレー両方を使えることです。菊池:元気があり、みんなの仲が良いところ、練習環境が悪い中でも、工夫して練習をすることができる技術です。
Q. この夏はこういう夏にしたい!という意気込みを教えてください
大山:目標に掲げている大阪大会ベスト8を達成して笑って終わりたいです。菊池:チームの目標である大阪大会ベスト8を達成します。
大山選手・菊池選手、ありがとうございました!
試合で集合する様子(東住吉)自分たちの野球をもう一度見つめなおすここからは裏野 真悟監督にお話を伺いました。
Q. 新チームが始まってからどんなチームを作り上げてきましたか?またこのチームの強みも教えてください。
投手においては打者が振り遅れるくらい速いボールを投げることや、打者がホームランになるくらいボールを遠くに飛ばすことのできる選手は他校に比べても少ないと思います。まずは、自分たちのできることを見つけ、その確率を高くすることに重点を置いて指導しています。練習する環境においてはとても制約があり、練習できるメニューも限られているため、同じメニューになることが多いなか、選手たちは雑になることなく一つひとつ丁寧にこなしており、そこが東住吉高校野球部の強みだと感じています。
Q. 夏に向けて3年生と部員たちにメッセージをお願いします!
今季春季大会においては創部以来最高成績の大阪大会ベスト16という結果を収めることができたが、創部以来の目標である「大阪大会ベスト8」「打倒私学高校」を達成するために「自分たちの野球」をもう一度見つめなおし、さらに結束していってもらいたいと思います。
裏野監督、そして東住吉野球部の皆様、ありがとうございました!
今年も大好評!【僕らの熱い夏 特設ページ】各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!