単独首位発進の鈴木麻綾、ビッグドライブが売りの22歳だ(撮影:鈴木祥)

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<パナソニックオープンレディース 初日◇19日◇千葉カントリークラブ 野田コース(6,512ヤード・パー72)>
ステップ・アップ・ツアー第3戦「パナソニックオープンレディース」の初日は、午後に強風が吹き荒れ、アンダーパーが7名というシビアな展開となったが、プロ2年目の鈴木麻綾が6バーディ・1ボギーで5アンダー単独首位に。ステップ・アップ・ツアー初優勝へ向けて、2位に3打差をつける快調なスタートを切った。
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前半を4バーディ・1ボギーとし首位に立つと、後半は2番で5m、6番で6mと長いパットを沈めて"67"。パットが冴えて、2位以下を突き放した。
売りはビッグドライブ。159cmながらがっちりとした体格で平均飛距離260〜270ヤードのドライバーショットを放つ。だが、昨年中盤は自身のゴルフ理論の引き出しの少なさに不安を覚え、苦心を重ねていた。そんななか、7月の「ANA PRINCESS CUP」の帰りの飛行機でたまたま席が前後になった塩谷育代に相談したところ、「すぐにおいで!といってくださって、地元の三重から塩谷さんのいる名古屋へいきました」と弟子入り。「ストロークは良かったけど、ラインを読むのは下手だった」というパッティング面でも、ラインを描く練習を重ねたことで「今季はまだ1.5mくらいのパットは外していないです」と自信を深めている。
そしてもうひとつ大きな後押しになっているのは、スポーツトレーニングやダイエットの総合サポート設備を事業とするコーケン・メディケア。今季からの鈴木のスポンサーだが、出会いは昨年2月。「母から"ダイエットしなさい"と言われて…」と訪れたところ、オフに10kg減量に成功。2016年シーズン中にはまた10kg戻ってしまったというが、スポンサードを受ける今年は筋肉量の計測を行い、現状のベストの体重をキープしつつ肉体改造を行っている。
「昨年はダイエット目的でしたが、今年はトレーナーさんと計画的にやれている。シーズン中もひと月に1kgくらい落として、1年をかけて肉体改造をします。飛距離減などはなく、むしろしっかり振れるようになった。歩いていても疲れなくなりました」と、スイングの切れが良くなり、負担が減ったことで疲れにくくなったと、いいことずくめだ。
毎日充実した日々だが、焦りもある。2015年プロテスト合格の鈴木が新人枠で出場できるのは、「カストロールレディス」まで。QTランク156位だけにそれ以降の出場は不透明だ。それだけに「優勝してステップの賞金女王を狙える位置にいなきゃいけない」。開幕戦「ラシンク・ニンジニア/RKBレディース」は16位タイ、第2戦「Hanasaka Ladies Yanmar Golf Tournament」は26位タイと中位だっただけに、今大会残り2日間はロケットスタートを活かして、賞金を積み重ねたいところだ。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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