業務スーパーの「水ようかん」カーを直撃取材! やっぱりようかんでけえ!
神戸物産の運営する「業務スーパー」がユニークな宣伝車を走らせているとして、ツイッターで話題となっている。
Jタウンネット編集部撮影、以下同
日産自動車の電気自動車「リーフ」の背中に「業務スーパー」の販売商品「水ようかん」をモチーフとした物体が乗っているが......この車は一体、何なのか。Jタウンネット記者は神戸物産に取材を申し込み、車の撮影に成功した。
見よ、この抜群のプロポーションを!
「水ようかん」の宣伝車は2017年2月28日、以下のツイートをきっかけにツイッターで注目を集めた。
〈拡散希望〉業務スーパーの車がいました!
- かとちゃん (@grx_24k) 2017年2月28日
水ようかんが飛び出ていてすごかったです!
後部座席に冷蔵庫
静岡SAで見かけました。
乗っていた担当の人が宣伝してくださいとのことでしたので拡散よろしくお願いします<(_ _)>#静岡SA #業務スーパーの車 #水ようかんカー pic.twitter.com/zfSNPc2tpt
神戸物産によると、この車は業務スーパー各店で3月1日〜4月30日に開催中の「円安だけど還元セール」を呼びかけるため、関東地区などで走行していた。Jタウンネット記者は神戸物産の撮影許可を取得した後、3月上旬に関東地区の某所で車体の撮影を敢行した。ここからは、記者のカメラに収められた美しい流線形の数々を紹介したい。
どうだろうか。撮影に協力してくれた神戸物産・関東国内流通部門の担当者によると、宣伝車の「水ようかん」パックと実売商品には少し違いがあるらしい。パックの外装に注目してほしい。
実売のパックはこうだが、「水ようかん」カーは......
お分かりいただけただろうか。実売パックでは「7〜8人分」となっている箇所が、「1000人分」と表記されている。その上、「内容量1kg」も「内容量100kg」に変更されている。
一方、パックの側面では......
......特に変わりはないそうだ。
この半年間に車体の改造が行われていた
神戸物産がこの車を製作したのは、16年9月1日〜10月31日に開催した「業務スーパー 円高還元セール」の広報活動がきっかけだった。神戸物産・経営企画部門の担当者は
「宣伝広告カーという販促ツールはメーカーが定番商品や人気商品をモチーフにして製作されていることは多々ありますが、小売業ではほとんど製作実績はありませんでした。業務スーパー・神戸物産は自社工場も持っており、オリジナリティのあるPB(プライベートブランド)商品を製造するメーカーとしての一面もあります。その中でも今回モチーフにした水ようかん(牛乳パックデザートシリーズ)はSNS等で話題となっていてインパクトのある商品ですので、これを活かさない手はないと考えました」
と説明する。車は当時、本社の所在地が兵庫県なので、関西地域で走行していたという。
その後、3月からの「円安だけど還元セール」の実施に際し、大幅に車体を改造した。
「円高還元セール」時代に閉じていた「水ようかん」パックを開いた結果、「水ようかん」の中身が中から飛び出ているような外見に。後部座席を丸ごと削り取り空間を作ったため、パックを下に傾けられるようになった。「その他、写真ではわかりませんが、暗くなると水ようかんのパックを光らせることができるようになりました」(前担当者)。
「水ようかん」の売り上げは、この宣伝車が走るようになってから順調だそうだ。
「ツイッターなどではこの車の話題に乗って水ようかんを買ってきたという書き込みなども見られますので、多少なりとも効果はあると思います」(前担当者)
神戸物産は今後、宣伝車の販促による試食品の配布なども検討したいと考えている。