グルメを楽しみにして日本にやって来る中国人観光客は少なくない。寿司屋やラーメン屋、日本料理店と並んで人気があるのが居酒屋だ。中国メディア・今日頭条は14日、「日本の居酒屋文化とはどんなものか」とする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF) 

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 グルメを楽しみにして日本にやって来る中国人観光客は少なくない。寿司屋やラーメン屋、日本料理店と並んで人気があるのが居酒屋だ。中国メディア・今日頭条は14日、「日本の居酒屋文化とはどんなものか」とする記事を掲載した。

 記事は「今や上海、広州、北京のみならず、西安、成都などの内陸地域でも、飲食店の密集地では日本風の居酒屋を見かけることができる。出入りするのも現地で働く日本人だけでなく、中国の若い人も日常的に利用している」とし、「居酒屋」の存在が中国国内にかなり浸透していることを紹介した。

 そのうえで「居酒屋に触れたことがない人は、男女が楽しく語らう場所だと思っているかもしれない。しかし、実際に居酒屋に行ってみると、実は仕事場の延長に過ぎないことが分かるのだ」と説明。仕事場と飲みの席をうまく利用する中国人のビジネス習慣と似ている部分があるとする一方で、中国人の考え方とは違いがあるとした。それは「中国は酒の席で決められることは、オフィスで話し合わない。かたや日本は、オフィスで話を決めた後で居酒屋に行き、お客さんとさらに交流を深める」点だという。

 居酒屋での接待で先方に気を遣うということはもちろんあるが、日本では基本的にオフィスでばっちり商談をまとめて終わってから居酒屋で酒を酌み交わしながら交流を深める、逆に言えば商談がまとまるまでは宴席はお預けといった感覚ではないだろうか。しかし、中国では宴席も大事な商談の場になり得るのだ。この点の違いを、記事は説明しているようである。

 記事はまた「日本の奥さんは旦那が酔っ払って帰宅することに慣れている。なぜなら、それも仕事の一部分だからだ。もし旦那が午後7時より早く帰って来たならば、逆に心配し始めるのである」としている。

 もちろん、居酒屋は仕事場の延長として存在しているわけではなく、知人友人どうしでわいわいと騒ぐ場としても多くの人から愛されている。ただ、中国の人たちからみるとやはり「会社帰りに寄って仕事のストレスを発散させる」というイメージが強いようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)