バトルスタディーズ第100回記念対談! なきぼくろ先生×芹 玲那さん(公式レポーター)第3回「なきぼくろ先生」のPL学園時代披露その2!
第3回では第2回に続き、DL学園のモデル、なきぼくろ先生が実際に3年間を過ごしたPL学園野球部での生活を、少しだけ明かします!
■第1回から読みたい方は以下をクリック!第1回「バルスタディ」の秘密第2回「なきぼくろ先生」のPL学園時代披露その1!
なきぼくろ流「水確保」の秘策、大公開!芹 玲那さん
芹 玲那さん(以下、芹):「バトルスタディーズ」では練習中の水分確保策がコミカルに出ています。当時のPL学園では「トイレの水を飲む」と聞いたことがあるんですけど、これは本当ですか?
なきぼくろ先生(以下、なきぼくろ):僕はガバガバ飲んでいましたよ。
芹:え!「バトルスタディーズ」では、狩野くんがトイレの前で葛藤するシーンがあるじゃないですか。「飲みたいけど飲まない」みたいな。先生はどちらなんですか?
なきぼくろ:そりゃもう僕は、ドア開けてがばっと飲んでいましたよ!さすがに初めて飲むときは、人として道が外れてしまうんじゃないかと思いました。だけどそこで「我慢したら死んでしまう」と思って。飲んでみたら意外といけるやんと思って。1年生の中で誰が最初にいくのか?ということになって、僕が最初にいったんですよ。僕がじゃぶじゃぶ飲んだら、みんなもじゃぶじゃぶ飲み始めましたね。あと自分で言うのは何ですけど、要領がよかったので水には困ったことがなかったですね。僕には「醤油さし」がありましたから。
芹:そういえば、「バトルスタディーズ」の中にも、給水出来ていない丸井に飛田隊長がそっと「醤油さし」を差し出して水を飲むシーンがありましたね。
なきぼくろ:あれ、僕がやっていたことです。
芹:そうなんですか!「隊長」という役割はあったわけではないですよね?
なきぼくろ:僕はあんないやしい人間ではなかったです(笑)。「醤油さし」で水を飲む方法は、現役中、誰にもバレずにやり通しました。そしたら後でみんなに驚かれましたね。お前、そんなことしていたの?と。
芹:在学中はバレなかったんですか?
なきぼくろ:バレたらみんなやるじゃないですか。だから誰にも教えなかったです。
「PL的タイムマネジメント」が今に活きるなきぼくろ先生
芹:ここまで聴いていくと、やはり1年生の時はつらかったように思います。
なきぼくろ:1年生の時は、野球のことを全く考えていないです。いかに仕事をしっかりと回すことだけしか考えていません。その点、僕はうまく立ち回れたほうだと思います。洗濯は速かったですし、炊事もしっかりとできていました。逆にずっとできないやつもいました。テレビの前を横切って先輩から怒られる奴もいましたし、僕はそういうことはなかったので、逆にこういうことは得意でした。
芹:今はPL学園時代の生活とだいぶ変わったと思いますけど、PL学園の生活が今の生活に役立っていることは多いですか?
なきぼくろ:はい。一番は「我慢」ですが、高校のときに時間内に仕事を終えないといけないことが、実社会で大いに活きています。漫画家の仕事は「どうやって1週間で漫画を1本作るか」その時間の割り振りの仕方を考えなければなりませんが、短時間や空いた時間でこういうことができるようになりました。「パッパッ」とできるようになったのはPL学園にいたおかげだと思います。
芹:タイムマネジメントの仕方についてはぜひ個人的にアドバイスをいただきたいです……(笑)
PL学園「祈り」とDL学園「楽しく」の真意芹:ところで、PL学園のルーティンってあるんですか?
なきぼくろ:これは今でこそ、いろんな学校がやるようになりましたけど、打席に入る前に胸をぐっとつかんで祈る動作ですね。実はあの時「どうにかしてください」とは願いません。僕らがやっていたことは「今から打席に立たせていただきます。今までの成果を出しますので、どうか見ていてください」と。そしてヒット打ったら「ありがとうございます」というんです。これをやんちゃなアホがそういうことをやるからいいんですよ。
芹:それはやばいですね!狩野くんがやるのを想像したら泣いちゃいそうです!それともう1つ。私学大会のメンバーを決めたコーチが「狩野みたいに楽しそうに野球をする奴は見たことがない、高校球児あるべき姿を見た気がする」と言ったシーンがありましたよね?あそこは先生からのメッセージが込められていると感じました。実際、なきぼくろ先生はPL学園では野球を楽しんでいたのですか?
なきぼくろ:僕の場合は正直楽しくなかったですね。小学校、中学校では楽しかったんですけど、高校はそうではなかったです。しかもPL学園で僕はどん底からのスタートだったので、いかにしてレギュラーを取るかを常に考えてきました。いろんな怖さがありましたし、野球を楽しむことを忘れていたのが高校時代だったんです。でも、それは僕に限らず、全国で高校野球をしている球児に多い現象だと思うんですよ。野球は選手がするもの。監督がおって確かにナンボですけど、好きなものがどれか分からない選手って伸びないじゃないですか。現に僕がそうだったです。だから、狩野は野球選手としてあるべき姿を示していると思いますよ。
第4回では「試合で楽しむ」当時のPL学園を支える自主練習を紹介。そして、なきぼくろ先生から高校球児へのメッセージもあります。お楽しみに!
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