iPhone 7 Plusとは違うダブルカメラの謎! 望遠・広角・画質 3つの違いとは

写真拡大

ここ最近のスマホ市場では、ダブルカメラ(デュアルカメラ、ダブルレンズ)スマホがアツい。
筆者もHUAWEI Mate9を購入して、毎日楽しく撮影を楽しんでいる。

iPhoneも、iPhone 7 Plusでダブルカメラが採用されるなど、ダブルカメラは一般化しはじめているといっても過言ではない。
しかし、ダブルカメラスマホは1つのアウト(メイン)カメラスマホとは違い、特徴に大きな違いがあるのをご存知だろうか。

●望遠したいのにできない!? ウソのようなハナシ
スマホやカメラにちょっと詳しい人であれば、ダブルカメラスマホの違いはすぐにわかるのだが、そうではない人にとって
・カメラが(背面に)2つあるスマホ
は全て同じに見えてしまう。

そのため、iPhone 7 Plusのような望遠効果を期待して購入したのに、いざ使ってみたら、望遠効果が得られなかったというケースもあり得る。

実は、現在のダブルカメラスマホには、大きくわけて3つの特徴が存在する。

●人物撮影に向いているモデル
iPhone 7 Plusがそれにあたる。
今までと同じ画角(撮影できる広さ)で撮影できるカメラに加えて、約2倍相当の画角を持った中望遠レンズを搭載したモデルだ。
レンズを切り替えることで、画質を落とすことなく、約2倍の望遠効果を得ることが可能だ。

人間の目で注視した際の見え方に近いとされる画角となるため、ポートレートや少し離れた場所に向けての撮影に強い。
さらに、2つのカメラを利用することで背景を効率よくぼかすことのできる「ポートレートモード」を備えている。

人物撮影や、ひとつのモノを撮影、デジタルズームと組み合わせた望遠撮影に向いているスマホと言えよう。
この特徴を備えたモデルは、
・iPhone 7 Plus(Apple)
・ZenFone3 Zoom(ASUS)※日本未発売
がある。

●風景撮影に特化したモデル
スカイツリーなどの巨大構造物や、ダイナミックな風景を撮影する際に「もっと広いエリアが撮影できたらいいな」と思う人も多い。
それに対応したのが、広角レンズを搭載したスマホだ。

中望遠レンズを搭載したモデルとは逆に、より広いエリアを撮影するのに向いたカメラを搭載している。
そのため、同じ場所に居ながらも圧倒的に広い風景を撮影できるのが魅力だ。

風景撮影をメインに、遠近感をダイナミックに表現できる写真を撮影するのに向いているスマホと言えよう。
この特徴を備えたモデルは、
・isai Beat(LGエレクトロニクス)
・V20 Pro(LGエレクトロニクス)
がある。

●画質向上に注力したモデル
望遠でも広角でもないカメラを搭載したダブルカメラスマホもある。
これらは、2つのカメラを効果的に利用することで、ピント合わせの速度や画質の向上に特化していると言えよう。

また、背景ボケの効果演出や、HDR撮影の高速化などの恩恵を受けることができる。
背景をぼかした写真をメインに撮影したい人や、画質を重視したい人に向いているスマホと言えよう。
この特徴を備えたモデルは、
・HUAWEI P9(HUAWEI)
・honor8(HUAWEI)
・HUAWEI Mate9(HUAWEI)
・ZTE Blade V8(ZTE)※日本未発売
がある。

キャリアショップで買う際には、さすがに説明があるだろう。
しかし、SIMロックフリースマホのように家電量販店やインターネット通販で買う際には、その違いを確認・理解したうえで、購入してほしい。
そして新しいカメラ=ダブルカメラスマホを楽しんでほしいものだ。


布施 繁樹