今夜初地上波「ベイマックス」日本要素てんこもりです、探してみよう
今夜、地上波初登場。ディズニー初のマーベル原作アニメ「ベイマックス」。
「原作と全然ちがうじゃないか!?」「アメリカと宣伝のテイストちがいすぎ!!」といった論争が起きたほど、マーベル原作のアメコミ(Big Hero 6) に、ディズニーの息吹を注入した、マーベルとも、ディズニーとも違う、でもマーベルであり、実にディズニーでもある、映画の舞台さながらの、無国籍な映画になりました。
簡単にいうと、映画化に際し、原作コミックからはキャラクターや設定などかなりポップに変更され、その映画自体もアメリカではアクション要素も入れて宣伝してるのに、日本では「感動と友情」一本やりという宣伝の仕方が物議をかもしたのです。その話はこちら
それはそれとして、せっかくの子供から大人まで楽しめる作品。特に日本人には楽しめるポイントが山ほどあるので、お茶の間でわいわい、いろいろ探しながら楽しむのはいかかでしょうか。
そもそも、原作は、日本が舞台で、 日本人が主人公。
しかし映画化された今作では「サンフランソウキョウ(奏京)」」という架空の街が舞台。読んで字のごとく、「サンフランシスコ」と「東京」を足して3で割ったような一筋縄ではいかない街。
まず背景には日本語がこれでもかと出てきます。一度気になると、ストーリーよりも背景の書き込みが気になってしまう。
「炭火焼」だの「みたらし団子」だの、「まんじゅう」だの「わらび餅」 だのはまだしも、
ざっと見回しただけでも、
「怪獣」
「かに 産地直送」
「焼き鳥 大吉」
「漫画カフェ」
「猫カフェ にゃんこ」
「激安の王様」
「B級グルメ博覧会」
「ラストサムライ」よりも「ブラックレイン」よりも、今の「日本」を感じます。現在の日本指数を独断で他の洋画で勝手に比べると、
ベイマックス>キルビル>ブラックレイン>ラストサムライ>リトルトーキョー殺人課(独断)
看板や文字以外にも、
主人公の家の軒先には大きな招き猫がいたり、ダルマがあったり、部屋にマジンガーZっぽいポスターが貼ってあったり、飼い猫が三毛猫(その名も「もち」)だったり、カレンダーが「うまどし」だったり、109のような218ビルが建っていたり、ゴールデンゲートブリッジっぽい橋が鳥居をモチーフにしていたり、坂とケーブルカー(路面電車)と桜のある街並みがどこか函館っぽかったり、地下鉄が地上に現れるところが銀座線のようだったり、とにかく「日本」が散りばめられてる。
主要メンバーの通うサンフランソウキョウ工科大学はツバメのマークといい、緑の中のガラス張りの円錐の建物といい東京工業大学(すずかけ台キャンパス)そのもの。
そしてなにより、ベイマックスの顔のモチーフは神社の鈴!(監督が見つけてきたらしい)
原作のメカまるだしの重機モビルスーツデザインから、丸い風船体型になったのは、日本の炊飯器がヒントになったとか。見た目はやわらかでかわいく、でも中身ハイテクなところが「ベイマックス」なところらしい。
診察中の表示としてにベイマックスの体に浮かび上がる絵文字も、最近、ニューヨーク近代美術館に収蔵されるほどの元来「日本製」だ
今時の子らしく毛先を遊ばせまくった主人公の少年は「ハマダ・ヒロ(浜田飛呂)」、原作タイトル「Big Hero 6」の「ヒーロー」から来てるんだろうけど、ドラマ「ヒーローズ」の日本人俳優マシオカの役名もヒロ・ナカムラだったし、「ヒロ」という名前は定番になってる模様。hiroというよりHEROとして覚えやすいみたいです。野茂英雄も意味は同じ「HERO 」だし。
ちなみに原作では主人公の名前は「タカチホ・ヒロ」。まさかの天孫降臨の地の名前をつけるとは、なかなかイカれてます。
他にも、仲間のフレッドは、火を噴く怪獣の着ぐるみに入って戦うのですが、原作では怪獣を召喚するところが、まるでのようにジョジョの幽波紋(スタンド)のようで、そう考えると主人公の「飛呂」の字も荒木飛呂彦からでは? と勘ぐりたくなります。
さて、もちろんサンフランソウキョウだけにゴールデンゲートブリッジ以外にも、サンフランシスコまるだしの景色も数多く楽しめます。
ベイブリッジ
パレスオブファインアーツ
トランスアメリカピラミッド
フェリービルディング
主人公ヒロの兄貴タダシの被っている帽子はSan Francisco Giantsではなく、San Fransokyo Ninjasです。
そもそも、なぜマーベルの漫画をディズニーが映画化?
2009年にディズニーがマーベルを買収して傘下になったんですね。スターウォーズの続編といい、すべてが絶好調なディズニー傘下の作品となりそうな勢いへの反発が、論争の一端にあったのではないでしょうか。世の中のすべてがイオンになってしまうのではないかというあの恐怖と同じです。
ともあれディズニー映画ですから当然、隠れキャラもいるわけで
主人公の寝具に、スティッチ
靴の裏にミッキー
銅像にアナ雪のハンス王子
警察の指名手配書にラプンツェルの監督2人と、ここにもハンス王子!
他にも街の広告看板にチキンリトルやシュガーラッシュも、警察の机の写真にボルトなども隠れています。
大画面で高画質でないとわからないものも多いので、間に合う人は急いで4Kに買い替えましょう。
ディズニーは吹き替えの声優にもイメージにあうかの認可があるらしく、今回は菅野美穂や小泉孝太郎が参加してることも話題ですが、なんとあのロボットのpepperも「声優」として参加しているとか。主人公がベイマックスをバージョンアップする時のコンピューターの声がそうらしい。
結局ベイマックスの声って「ナイトライダー」のK.I.T.T.(野島昭生)で変換されるし、見終わったあと「ターミネーター2」見たくなるよなー、とは中年の感慨。
あ、TVで放送されるかわかりませんが、エンドロールの最中にも原作者(スタン・リー)がある役で登場したり、見逃せない「その後」が描かれていたりと目が離せないのですよ。
(アライユキコ)
「原作と全然ちがうじゃないか!?」「アメリカと宣伝のテイストちがいすぎ!!」といった論争が起きたほど、マーベル原作のアメコミ(Big Hero 6) に、ディズニーの息吹を注入した、マーベルとも、ディズニーとも違う、でもマーベルであり、実にディズニーでもある、映画の舞台さながらの、無国籍な映画になりました。
簡単にいうと、映画化に際し、原作コミックからはキャラクターや設定などかなりポップに変更され、その映画自体もアメリカではアクション要素も入れて宣伝してるのに、日本では「感動と友情」一本やりという宣伝の仕方が物議をかもしたのです。その話はこちら
それはそれとして、せっかくの子供から大人まで楽しめる作品。特に日本人には楽しめるポイントが山ほどあるので、お茶の間でわいわい、いろいろ探しながら楽しむのはいかかでしょうか。
日本語がこれでもかと出てくる
そもそも、原作は、日本が舞台で、 日本人が主人公。
しかし映画化された今作では「サンフランソウキョウ(奏京)」」という架空の街が舞台。読んで字のごとく、「サンフランシスコ」と「東京」を足して3で割ったような一筋縄ではいかない街。
まず背景には日本語がこれでもかと出てきます。一度気になると、ストーリーよりも背景の書き込みが気になってしまう。
「炭火焼」だの「みたらし団子」だの、「まんじゅう」だの「わらび餅」 だのはまだしも、
ざっと見回しただけでも、
「怪獣」
「かに 産地直送」
「焼き鳥 大吉」
「漫画カフェ」
「猫カフェ にゃんこ」
「激安の王様」
「B級グルメ博覧会」
「ラストサムライ」よりも「ブラックレイン」よりも、今の「日本」を感じます。現在の日本指数を独断で他の洋画で勝手に比べると、
ベイマックス>キルビル>ブラックレイン>ラストサムライ>リトルトーキョー殺人課(独断)
看板や文字以外にも、
主人公の家の軒先には大きな招き猫がいたり、ダルマがあったり、部屋にマジンガーZっぽいポスターが貼ってあったり、飼い猫が三毛猫(その名も「もち」)だったり、カレンダーが「うまどし」だったり、109のような218ビルが建っていたり、ゴールデンゲートブリッジっぽい橋が鳥居をモチーフにしていたり、坂とケーブルカー(路面電車)と桜のある街並みがどこか函館っぽかったり、地下鉄が地上に現れるところが銀座線のようだったり、とにかく「日本」が散りばめられてる。
主要メンバーの通うサンフランソウキョウ工科大学はツバメのマークといい、緑の中のガラス張りの円錐の建物といい東京工業大学(すずかけ台キャンパス)そのもの。
そしてなにより、ベイマックスの顔のモチーフは神社の鈴!(監督が見つけてきたらしい)
原作のメカまるだしの重機モビルスーツデザインから、丸い風船体型になったのは、日本の炊飯器がヒントになったとか。見た目はやわらかでかわいく、でも中身ハイテクなところが「ベイマックス」なところらしい。
診察中の表示としてにベイマックスの体に浮かび上がる絵文字も、最近、ニューヨーク近代美術館に収蔵されるほどの元来「日本製」だ
荒木飛呂彦からでは?
今時の子らしく毛先を遊ばせまくった主人公の少年は「ハマダ・ヒロ(浜田飛呂)」、原作タイトル「Big Hero 6」の「ヒーロー」から来てるんだろうけど、ドラマ「ヒーローズ」の日本人俳優マシオカの役名もヒロ・ナカムラだったし、「ヒロ」という名前は定番になってる模様。hiroというよりHEROとして覚えやすいみたいです。野茂英雄も意味は同じ「HERO 」だし。
ちなみに原作では主人公の名前は「タカチホ・ヒロ」。まさかの天孫降臨の地の名前をつけるとは、なかなかイカれてます。
他にも、仲間のフレッドは、火を噴く怪獣の着ぐるみに入って戦うのですが、原作では怪獣を召喚するところが、まるでのようにジョジョの幽波紋(スタンド)のようで、そう考えると主人公の「飛呂」の字も荒木飛呂彦からでは? と勘ぐりたくなります。
さて、もちろんサンフランソウキョウだけにゴールデンゲートブリッジ以外にも、サンフランシスコまるだしの景色も数多く楽しめます。
ベイブリッジ
パレスオブファインアーツ
トランスアメリカピラミッド
フェリービルディング
主人公ヒロの兄貴タダシの被っている帽子はSan Francisco Giantsではなく、San Fransokyo Ninjasです。
隠れキャラもいる
そもそも、なぜマーベルの漫画をディズニーが映画化?
2009年にディズニーがマーベルを買収して傘下になったんですね。スターウォーズの続編といい、すべてが絶好調なディズニー傘下の作品となりそうな勢いへの反発が、論争の一端にあったのではないでしょうか。世の中のすべてがイオンになってしまうのではないかというあの恐怖と同じです。
ともあれディズニー映画ですから当然、隠れキャラもいるわけで
主人公の寝具に、スティッチ
靴の裏にミッキー
銅像にアナ雪のハンス王子
警察の指名手配書にラプンツェルの監督2人と、ここにもハンス王子!
他にも街の広告看板にチキンリトルやシュガーラッシュも、警察の机の写真にボルトなども隠れています。
大画面で高画質でないとわからないものも多いので、間に合う人は急いで4Kに買い替えましょう。
ディズニーは吹き替えの声優にもイメージにあうかの認可があるらしく、今回は菅野美穂や小泉孝太郎が参加してることも話題ですが、なんとあのロボットのpepperも「声優」として参加しているとか。主人公がベイマックスをバージョンアップする時のコンピューターの声がそうらしい。
結局ベイマックスの声って「ナイトライダー」のK.I.T.T.(野島昭生)で変換されるし、見終わったあと「ターミネーター2」見たくなるよなー、とは中年の感慨。
あ、TVで放送されるかわかりませんが、エンドロールの最中にも原作者(スタン・リー)がある役で登場したり、見逃せない「その後」が描かれていたりと目が離せないのですよ。
(アライユキコ)