石川県に歩道橋が少ない理由と、代わりに多いモノ
[となりのテレ金ちゃん-テレビ金沢]2016年12月5日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、「石川は歩道橋が少ない?」という疑問について調べていました。
画像はイメージです(Psycho Matoさん撮影、Flickrより)
他県出身者の話では、通学路などで必ず1回は歩道橋を渡るのが常識だそうですが、県内にはほとんど見かけません。
気候と景観を考えた
国土交通省のホームページで確認してみると、石川県の歩道橋は35か所で、全国一少ないことがわかりました。
金沢河川国道事務所の職員さんの話では、1960年代に自動車事故が多発し、歩行者の安全確保、交通の円滑化を目的に、全国で歩道橋の整備が進められました。
しかし、石川県は雪が多く、雪が降ると上りにくかったり、雪が道路に落ちたりすることが考えられること、景観への配慮、道路幅が少ないなど設置しづらい環境から歩道橋はあまり作られなかったそうです。
その代わりに石川県で多いのが地下横断歩道です。140か所もあり全国で7番目。人口10万人あたりに対する数は全国3番目です。中には暗いイメージを払拭すべく音楽が流れている地下歩道もあります。町並みも残せ、歩道橋よりも雪や雨の日に便利ですよね。
さて、歩道橋は、児童の減少や学校の統廃合、通学路の見直し、利用しづらい高齢者の増加などで減少傾向にあるそうです。
もともと少ない歩道橋ですが、石川の歩道橋は景観にも配慮したシックなものが多いので、ぜひ残して欲しい気もしますね。(ライター:りえ160)