[めんたいワイド- 福岡放送] 2016年11月29日放送の「特報THEスライドショー」のコーナーでは、福岡でも増えているアライグマについて取り上げました。

画像はイメージです(Makoto Shimokoshiさん撮影、flickrより)

福岡県内で捕獲されたアライグマの数が、2013年度は247匹だったのが2014年度は638匹と前年度に比べ2.5倍に増えているという報告が出ています。また、福岡県添田町では2015年度に101匹のアライグマが捕獲されており、3年で10倍以上に数に膨れ上がっています。

実は危険な動物

この数はあくまでも捕獲数のため、実際にはもっと多くのアライグマが生息していると考えられています。家庭菜園を荒らし食べ物を取っていくため、捕獲用のワナはしかけられていますが、数が多いため数が追い付いていないのが現状です。

動物園などでしか見たことがないアライグマは、かわいいイメージが強いですが、アライグマの特徴を知るといろんなものが出てきます。

・特定外来生物に指定されているため、飼育や譲渡は禁止
・人に感染症をうつす場合がある
・危険を感じると人を襲う場合もある

襲われたり、感染症をうつす可能性があり、とても危険な動物なため、家庭菜園などにいても追い払えないという人もいるようです。

屋根裏で繁殖する場合も

福岡市内でもアライグマが発見されており、2014年度は3件、2015年度は4件、今年度は現在2件の発見情報が出ています。今年2月には城南区のマンションでも発見されました。寒いためか、管理会社が使う清掃用具などが置いてある場所にうずくまっていたようですが、人影を見て逃げてしまったそうです。このマンションはオートロックで、柵を乗り越えて入って来たのではないかと言われています。

またアライグマは屋根裏に住み着くこともあり、温かいためそこで繁殖する可能性もあるそうです。アライグマが増えた原因には、ペットとして飼われたものが捨てられたり逃げ出したものが野生化し、子供を産み増え続けているとされています。住宅街は食べ物もあり外敵もいないため、増えているというのが現状です。

アライグマを見つけた場合は、自分たちで捕獲するのではなく県や市町村に連絡をするようにしましょう。

私が住む地域はアライグマではなく、リスが増えて屋根裏や畑に出没することがあります。リスでも大変なので、アライグマとなるとかなりの大打撃ではないかと思いました。農作物もそうですが、感染症をうつす場合もあるということなので、注意したいですね。(ライター:ぴよこ)