沖縄県内のハンバーガーチェーンでフライドポテトを頼むと、ほぼ必ずケチャップがついてくる。これは沖縄県民としては日常になっており、違和感を抱くことはない。

そして、旅行や進学、就職などで県外に出た時、フライドポテトを頼んでもケチャップが付属しないという事実に直面することになる。実はこれ、沖縄ローカルだったのだ。

ポテトにはケチャップ!だけど沖縄以外では...(barnimages.comさん撮影。flickrより)

塩だけで食べるのはむしろ少数派?

単体でも美味しいフライドポテトだが、ケチャップとの相性も抜群だ。県外でもファミレスや居酒屋などでケチャップを添えて提供されることも多く、その相性は誰もが認めるものと言えるだろう。

しかし、沖縄県民には信じられないことだが、ネット上ではハンバーガーチェーンでケチャップがもらえることは「裏ワザ」として扱われている。メジャーではないどころか「裏ワザ」、「裏メニュー」扱いである。

日本マクドナルドにフライドポテトとケチャップについて問い合わせたところ、

「全社的な取り組みとしては、注文されたらお付けすることにしています。しかし、沖縄県に関しては、ケチャップのニーズが高いため、店舗判断でポテトと一緒にお渡しするという場合も多いです」

との返答があった。県外でも安心してケチャップを頼むことが出来る。

また、世界的に見ると、ポテトフライをケチャップなどのソースで食べる習慣がある国は多い。

発祥地であるベルギーでは、ピリ辛のマヨネーズソースで食べられている。カナダではグレイビーソースとチーズをかけた「プーティン」というスタイルで、イギリスのフィッシュ&チップスはビネガーをかけるし、アメリカではケチャップが主流である。

戦後にアメリカの文化から大きな影響を受けた沖縄県。ケチャップへのニーズの高さもその一端なのかもしれない。