いつからか子どもでも携帯電話(以下ケータイ)を持つことが当たり前になり、今では街のあちこちでスマートフォン(以下スマホ)を使いこなす子供をよく見かける。

ケータイはおろかスマホのなかった時代を生きてきた親世代としては、子どもに何歳から与えるかというのは悩ましい問題だろう。連絡が取れないことへの不安と、持たせることによる問題への不安との葛藤があるに違いない。

そこでJタウン研究所では、「スマホ、何歳から持っていい?」というテーマでアンケート調査を行った(総得票数315票、2016年11月17日〜12月7日)。

果たして結果は――。

得票を伸ばした選択肢には「ある特徴」が

調査では、6歳以下〜21歳以上の16の選択肢の中から、スマホを持っていいと考える年齢を回答してもらった。

最も多かったのは93票で、高校に入学するタイミングの16歳。次いで中学に入学する13歳が49票、中学を卒業する15歳が46票と僅差だった。人生における節目が適切と考える人が多いようだ。


スマホ、何歳から持っていい?(Jタウンネット調べ)

総得票数から平均年齢を算出したところ、スマホを持っていい年齢は14.7歳(小数第2位四捨五入)となった。

総務省の「平成27年通信利用動向調査の結果『年齢階層別主な情操通信機器の保有状況(個人)』」によると、スマートフォンの保有率は6〜12歳が31.8%、13〜19歳が79.3%、20〜29歳が92.9%なので、おおむね想定の範囲内の結果となったのではないだろうか。

興味深いのは、小学校入学以前に持たせてもいいという人と、成人するまではダメだと考える人たちがどちらも一定数いることだ。20歳・21歳以上の回答数を合計すると12歳と並ぶ25票になるが、上述の総務省の調査によると20代は9割以上がスマホを持っているので、厳格な親を子どもは恨めしがっているかもしれない。

一番得票数の多かった東京都でも同様に、中学・高校に上がるタイミングで持たせるのがよいと考える人が多かった。と同時に、6歳以下〜11歳の合計回答数の大多数を占めた。都会では子どもを塾やお稽古に通わせたり、外で遊ばせるのにも心労が絶えなかったりという事情があるのかもしれない。


スマホ、何歳から持っていい?【東京】(Jタウンネット調べ)