先日からの批判を一気に吹き飛ばす大活躍だ。ユヴェントスGKジャンルイジ・ブッフォンが18日、チャンピオンズリーグ(CL)のリヨン戦でスーパーセーブを連発した。

40歳になる2018年のロシア・ワールドカップ(W杯)まで現役を続けると公言するブッフォン。38歳という大ベテランながら、衰えしらずで活躍してきたイタリアのレジェンドだが、今月に入ってW杯予選のスペイン戦でミスから失点を招いてしまった。

15日に行われたウディネーゼ戦では、ユヴェントスのサポーターが「スーパーマンだって、ときにはただのクラーク・ケントになる…ジジはいつだってオレたちのスーパーヒーロー」という横断幕を掲げ、ブッフォンを励ましている。


だが、ウディネーゼ戦でもブッフォンは失点に関与してしまう。「あのブッフォンも、ついに限界なのか…」一部からそんな心ない声も上がった。

迎えた18日のリヨン戦。ユヴェントスは34分、レオナルド・ボヌッチのファウルでPKを献上してしまう。スポットに向かうのは、リヨンのエース、アレクサンドル・ラカゼット。だが、決まれば先制という場面で、ブッフォンは見事にPKをセーブする。

その後も「ブッフォン劇場」は止まらない。50分にはナビル・フェキルの決定的なシュートを右手一本でセーブ。


54分にマリオ・レミナが退場となり、ユーヴェは数的不利に陥る。だが、71分にもコランタン・トリッソの至近距離からのヘッドを防ぐなど、ブッフォンはビッグセーブでチームを救う。


ユヴェントスはそんなキャプテンの意地に応える。76分、途中出場のフアン・クアドラードが、難しい角度から強烈な一発を叩き込み、均衡を破った。


結局、ユーヴェは1-0と逃げ切って勝利。セビージャと並ぶ勝ち点7で首位に立ち、決勝トーナメント進出に向けて前進した。もちろん、UEFAはマン・オブ・ザ・マッチにブッフォンを選出。サッカー史に名を残す偉大なる守護神には、多くの賛辞が寄せられている。