リクルートキャリア(東京・千代田、柳川昌紀社長)が運営する転職支援サービス「リクルートエージェント」の2016年8月の転職求人倍率は1.79倍で前月と比べ増減はなかったが、求人数、転職希望者数はともに増加しており、過去最高を記録していることが分かった。

 転職求人数は前月比101.9%、転職希望者数は前月比101.9%となっており、どちらも同率で増えたため転職求人倍率は変更なしの1.79倍だった。前年同月と比べても、転職求人数は123.2%、転職希望者数は109.8%と増加傾向にある。

 職種別では、前月と比べ転職求人数、転職希望者数ともに34職種中24職種が増加しており、そのうち15職種は過去最高値となっている。

 職種別で転職求人倍率が最も高かったのは、前月に続きインターネット専門職(Webエンジニア含む)で4.82倍。求人数は前年同月比107.6%、転職希望者数は前年同月比 108.0%だった。

 次いで、組込・制御ソフトウエア開発エンジニアが4.27倍となり、求人数は前年同月比140.6%、転職希望者数は前年同月比98.2%だった。3位は建設エンジニアで3.96倍。求人数は前年同月139.4%、転職希望者数は前年同月比111.8%となった。

 前月と比べて転職希望者数が最も増加したのは営業で、転職希望者数は2016年3月以来、6カ月連続で増加している。

【職種別 転職求人倍率トップ5】
1位 インターネット専門職 4.82倍
2位 組込・制御ソフトウエア開発エンジニア 4.27倍
3位 建設エンジニア 3.96倍
4位 SE 2.77倍
5位 機械エンジニア 2.76倍

 調査は、2016年8月末時点で、転職支援サービス「リクルートエージェント」に掲載された求人とリクルートエージェントに登録している人を集計した。