中国の自動車市場において、日系各メーカーにとっての大きなリスクは反日感情だ。日中関係は現在、小康状態にあるため日系車の販売も順調に伸びているが、好調な販売を支えているのは一体どのような要素だろうか。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国の自動車市場において、日系各メーカーにとっての大きなリスクは反日感情だ。日中関係は現在、小康状態にあるため日系車の販売も順調に伸びているが、好調な販売を支えているのは一体どのような要素だろうか。

 中国メディアの捜狐はこのほど、中国自動車市場の7月における日系各メーカーの販売台数も好調だったことを伝えつつ、「これは中国の若い消費者が日系車を支持するようになったことの表れである」と指摘する記事を掲載した。

 記事は、中国当局によるデータとして、中国で「85後」、「90後」と呼ばれるそれぞれ1985年、1990年以降に生まれた世代の消費者たちは日系車を支持していることを紹介したうえで、日系車が中国の若い消費者たちの心を掴むことができた理由を考察。

 まず1つ目の要素として、中国の若い世代はインターネットとともに成長してきたため、それまでの世代とはものの見方が違うと指摘、「より国際的でファッショナブルなものを好む傾向にある」と論じた。

 続けて、日系車の外観はすでにドイツ車を大きく引き離すほど優れているとし、ドイツ車は外観に新しさを感じない車種が多いと指摘。中国では世代によって自動車に対する審美眼が大きく変わっていることを伝えつつ、日系車は若い世代の審美眼に合致したデザインの車種を投入できていることが、好調の要因の1つだと論じている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)