【YouTube】【懐かしいゲーム特集】「Akalabeth」

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●ウルティマ0

(画像:YouTubeより)
©California Pacific Computer Company


「Akalabeth(アカラベス)」は1979年にリチャード・ギャリオット氏からApple II用としてリリースされたRPGです。

本作は日本ではあまり有名ではありませんが、おそらく画面を実際に見てみると何かに似ている事に気付かれる方も多いと思われます。

そう、「ウルティマ」シリーズの原型となる作品が「Akalabeth」なのです。地上では2Dの画面を移動して洞窟に入り、3Dの画面を移動して敵と戦って経験を積んで大ボスであるバルログを倒す。その後、星の数ほどリリースされるRPGの基本フォーマットが本作で完成されているのです。

※「Akalabeth」の続編にあたるのが「ウルティマ」になります。ちなみにリチャード・ギャリオット氏はウルティマシリーズの作者でもあります。

なお、「Akalabeth」のヒントになった作品がテーブルトークRPGの「ダンジョンズ&ドラゴンズ」ですが「ダンジョンズ&ドラゴンズ」は「ウィザードリィ」シリーズのヒントともなっています。そのため「Akalabeth」「ウルティマ」と「ウィザードリィ」が似ている印象があるのは元ネタとなった作品が同じだったからともいえます。
●なぜAkalabethが日本ではあまり知られていなかったのか?
「Akalabeth」はアメリカでは発売3万本と個人リリースかつ1979年当時の市場規模としては大ヒットを記録(なお、日本のハドソンソフトで1983年リリースの「デゼニランド」は5万本で大ヒット(売上約2億円)でした)したのですが、1979年当時の日本ではパソコンが一般的ではなくアーケードゲームの「スペースインベーダー」が大ヒットを記録していた時期でもあり本作は殆ど認識されませんでした。

しかも「ウルティマ」シリーズの日本ローカライズは比較的早期(1985年前後)になされましたが、「Akalabeth」のリリースは20年近くされなかった(「ウルティマ」シリーズとのセットで1998年に初めてリリースされました)ため、その結果「Akalabeth」は知る人ぞ知る作品となってしまいました。

ちなみにリチャード・ギャリオット氏の母がゲームパッケージのデザイン、父がゲームマップの作成を手伝っていましたが、その父は宇宙飛行士!そしてリチャード・ギャリオット氏本人も2008年に宇宙旅行をした経験があるのはまた別の話で。

 

【ライター:清水サーシャ Twitter(shimizuSasha)】

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