今春卒業した大学生の就職率が過去最高となったことが、厚生労働省と文部科学省の就職内定状況等の共同調査で分かった。

 両省の発表によると、4月1日現在の大学生の就職率は97.3%で前年同期を0.6ポイント上回った。4月1日現在の就職率としては5年連続の上昇で調査を開始した1997年以降で過去最高となった。

 リーマン・ショック後の雇用環境の悪化で就職率が最も落ち込んだ2011年3月卒の91.0%から年々上昇し、今年はリーマン・ショック前で最も高かった2008年3月卒の96.9%を超えた。

 男女別に就職率を見ると、男子は96.7%で前年同期比0.2ポイント増、女子は98.0%で同1.1ポイント増。文理別では、文系は97.1%で同0.6ポイント増、理系は98.2%で同1.0ポイント増となった。

 大学の地域別では、北海道・東北96.8%(前年同期比1.5ポイント増)、関東97.9%(同1.0ポイント増)、中部98.3%(同1.0ポイント増)、近畿96.8%(同0.3ポイント減)、中国・四国が96.7%(同0.6ポイント減)、九州96.3%(1.6ポイント増)だった。

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