3月の求人メディア全体の広告掲載件数が前年同月比0.5%減となったことが、全国求人情報協会のまとめで分かった。広告掲載件数が前年同月比マイナスとなったのは2010年3月以来。

 3月分の求人広告掲載件数等集計結果によると、求人メディア全体の広告掲載件数は前年同月比0.5%減の129万6598件。前月比は2.8%減だった。

 メディア別に前年同月と比べると、有料求人情報誌4万3343件(21.3%減)、フリーペーパー42万6117件(10.0%減)、折込求人紙9万4536件(23.1%減)、求人サイト73万2602件(12.5%増)となった。

 有料求人情報誌、フリーペーパー、折込求人紙はいずれも2カ月ぶりの減少。求人サイトの伸び率も2カ月連続で20%を下回った。

 地域別に前年同月と比べると、北海道・東北5万3312件(17.7%減)、関東・甲信越19万5240件(19.8%減)、中部・北陸8万1109件(6.5%減)、近畿10万6800件(13.8%減)、中国・四国3万9540件(8.1%減)、九州・沖縄8万7995件(1.4%減)で、全ての地域でマイナスとなった。

 また、同協会が会員求人メディアの営業担当者や編集担当者96人から回答を得たウォッチャー調査(調査期間:3月25日〜4月8日)によると、3月時点の企業の求人意欲は、正社員、アルバイト・パート、派遣・業務請負のいずれも3カ月前(2015年12月時点)に比べ上昇した。

 一方、求人意欲の先行き(3カ月後の求人意欲)を見ると、正社員、アルバイト・パート、派遣・業務請負はいずれも約4割の担当者が求人意欲が「高くなる」もしくは「やや高くなる」と回答している。

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