ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン(東京・港、マーク・ブラジ マネージング・ディレクター)は、2016年4月〜6月期の採用動向レポートを発表した。レポートの中で、社員のスキル不足に直面する企業が積極的に社員教育に取り組み、自ら人材を育成しようとし始めており、求人では今後ジュニアレベルの候補者への注目度が高まると指摘している。

 同レポートによれば、幅広い業種に渡って採用企業側が候補者に対して募集職種の仕事をこなせるだけでなく、今後経験を積んでスキルを磨き、将来的に上級管理職を担う人材になることを期待して若手の人材を対象にしたジュニアレベルの職種で求人が多数見られるようになっている。

 分野別では、採用枠や人事予算に厳しい制限が設けられる中でも、「金融」「ライフサイエンス」では依然としてジュニアから中堅レベルの需要が高くなっている。「IT」では、増加する求人の数に対して、企業側が求めるスキルを備えた候補者の数とのギャップが広がり、トップクラスの人材を巡る企業間の競争はさらに激化が想定される。

 ヘイズ・ジャパンでは、「新年度を迎えて企業は成長を持続するために人材確保のための取り組みを一段と強化しようとしており、4〜6月期は各社とも活発に採用活動を行うことが予想される。同時に人材開発に向けた投資を拡大するなど企業がトレーニングや教育制度、能力開発の拡充を図る新たな戦略を取ることで、バイリンガルの若手候補者が急速なキャリアアップを実現する機会が広がる。採用企業側は、若手バイリンガルにはキャリアに関して強い上昇志向があることを認識するべき」と人材育成の必要性を強調している。

ヘイズ・ジャパンが分野別で、2016年4月〜6月期に採用ニーズが高まると予想している職種は次の通り。

◆経理・財務:
FP&A、内部監査、財務マネージャー、コスト管理およびSPC会計プロフェッショナル、派遣社員
◆金融サービス:
規制関連業務、コンプライアンス、監査・リスク関連プロフェッショナル、レポーティングおよび分析スキルを持つ会計担当者、優れた日本語能力を持つ候補者
◆ファイナンステクノロジー:
アプリケーションサポートプロフェッショナル、開発マネージャー、インフラ構築、情報セキュリティプロフェッショナル、ビジネスアナリスト、プロジェクトマネージャー
◆人事:
人材開発マネージャー、タレントアクイジションマネージャー、人事部門の幹部候補
◆IT:
クラウドコンピューティングプロフェッショナル、IoTスペシャリスト、ビッグデータアナリスト
◆保険:
プロジェクトマネージャー、コンサルタント、バンカシュアランス関連営業担当者、代理店営業、クレームアジャスター
◆法務:
バイリンガル社内弁護士、契約管理プロフェッショナル、コンプライアンスプロフェッショナル
◆イフサイエンス:
メディカルサイエンスリエゾンマネージャー、プロジェクトマネージャー、安全性業務プロフェッショナル、薬事関連スペシャリスト、プロダクトマーケティングマネージャー
◆ニュファクチャリング:
アプリケーションエンジニア、製品開発マネージャー、プロジェクトエンジニア/マネージャー、エンジニアリングマネージャー、テストエンジニア、品質管理エンジニア/マネージャー
◆フィスプロフェッショナル:
コールセンタースタッフ、アドミニストレーションマネージャー、総務プロフェッショナル、翻訳者
◆動産:
ファシリティ管理プロフェッショナル、建設プロジェクトマネージャー、不動産取引プロフェッショナル
◆セールス&マーケティング:
リテールマネージャー/ディレクター、アカウントマネージャー、カントリーマネージャ―、セールスディレクター
◆プライチェーン:
間接購買マネージャー、SCM管理プロフェッショナル、需要プランニングマネージャー、プロセス改善マネージャー

職場における女性社員の不平等感根強く ヘイズ・ジャパン意識調査
ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン【トップインタビュー】 マーク・ブラジ マネージング・ディレクター グローバルな人材サービスを提供する世界最大級の スペシャリスト人材紹介会社です
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