日本、W杯2次予選を無失点突破…香川2発&本田6戦連発弾などで5発大勝

写真拡大

 2018 FIFAワールドカップロシア アジア2次予選が29日に行われ、日本代表とシリア代表が対戦した。

 日本代表は24日に行われたアフガニスタン戦で5−0と完勝を収め、最終予選進出が決定。アジア2次予選の最終節は、2位シリアと首位突破をかけての直接対決となった。昨年10月8日に行われた前回の対戦では日本が3−0で勝利。だが、シリアはその後3連勝を飾っており、日本を勝ち点1差で追っている。勝った方がグループEを首位通過を果たす一戦となった。

 日本のスタメンは「4−2−3−1」で、代表通算100試合目となる岡崎慎司が1トップを務め、キャプテンマークも巻いた。香川真司がトップ下で、左MFに宇佐美貴史、右MFに本田圭佑、2ボランチに山口蛍と長谷部誠が入った。DFは右から酒井高徳、吉田麻也、森重真人、長友佑都。GKには西川周作が先発メンバー入りを果たし、控えメンバーには昨年6月16日のシンガポール代表戦以来、約7カ月ぶりに川島永嗣が名を連ねた。

 日本は8分に最初のチャンスを迎える。右サイドで酒井高が香川からのパスを中央の長谷部へダイレクトで供給。長谷部がトラップでエリア内右に抜け出し右足で折り返すと、中央で岡崎が合わせた。しかし、ボールはゴール左にわずかに逸れた。

 試合が動いたのは17分、左CKを宇佐美からショートコーナーでボールを受けた香川が右足で鋭いクロスを入れる。GKイブラヒム・アルメがパンチングしたボールがDFハムディ・アルマッスリに当たってゴールに吸い込まれ、日本が先制に成功した。21分、酒井高から浮き球のパスを受けた香川がエリア内右からクロス。中央で岡崎が右足のボレーで合わせたが、ゴール上に外れた。

 26分にも日本が絶妙なコンビネーションを見せる。岡崎が右サイドで本田とのパス交換で抜け出すと、エリア内中央の本田に再び折り返す。これをダイレクトでエリア右に走り込んだ酒井高にパスを送ると、左足でゴール左隅を狙ったが、惜しくも枠をとらえることができない。

 さらに攻める日本は38分、左サイドでボールを持った宇佐美が右足でクロスを供給する。ファーサイドで本田が相手DFに競り勝って中央に頭で折り返すと、酒井高がシュートを打ちに行ったが、上手く合わせることができずGKアルメにキャッチされた。43分、宇佐美のスルーパスで左サイドを抜け出した本田がダイレクトで中央に折り返す。エリア内中央にフリーで走り込んだ香川が左足で合わせたが、GKアルメの好セーブに阻まれた。前半は日本の1点リードで折り返す。

 後半に入って49分、右サイドから本田、岡崎と繋ぎ、エリア内中央でボールを受けた香川がダイレクトでエリア内左の宇佐美にパス。しかしながら、相手DFのプレッシャーを受け、シュートを打つことができない。54分、エリア内右から岡崎が右足で丁寧にクロスを入れる。中央でフリーになっていた本田が頭で合わせたが、ゴール上に逸れた。

 55分、日本がアクシデントに見舞われる。ハレド・アルムバイドの頭が激しく山口の顔面に入ってしまい、ピッチに倒れ込んだ。流血の影響もあり、58分に山口に代わっては原口元気が投入された。

 攻勢が続く日本は61分に決定機を迎える。左サイドから森重が右足でクロスを入れると、ファーサイドで本田が頭で合わせる。ボールは左ポストに弾かれて追加点を挙げることができない。

 1点を追うシリアがチャンスを作る。62分、エリア外中央でボールを持ったマハムード・アルマワスが右足を振りぬく。ボールはポスト左に当たって枠を外れた。

 シリアのペースになりかけていた66分、日本がリードを広げる。エリア内右から本田が中央に左足で浮き球を送ると、香川が胸トラップから振り向きざまに左足ボレー。ボールはゴール右に突き刺さり、日本が待望の追加点を挙げた。この得点は香川にとって、日本代表として昨年9月のアフガニスタン戦以来、約半年ぶりのゴールとなった。