▽19日にノエビアスタジアム神戸で行われた明治安田生命J1リーグ・1stステージ第4節の神戸vsG大阪は、2-1で神戸が今シーズン2勝目を手にした。

▽2試合ぶりの勝利を目指す神戸は、前節のFC東京戦(0-1で敗戦)から、小川が今シーズン初のスタメン入り。そのほか、かつてG大阪でもプレーしていたレアンドロ、ペドロ・ジュニオールがこの古巣との一戦に先発した。

▽リーグ3連勝を狙うG大阪は、15日にアウェイで行われたAFCチャンピオンズリーグの上海上港(1-2で敗戦)から、パトリック、大森、井手口がベンチスタート。その一戦で左足を負傷したオ・ジェソク不在の右サイドバックには、初瀬が起用された。

▽関西勢対決となった試合は、序盤から堅守速攻を狙う神戸と、ボールを持つG大阪という構図となる。その中、相手よりもセカンドボールに対して鋭い出足を見せ始めた神戸が、ACLによる疲労からか、足取りが重いG大阪を攻め立てていく。

▽その神戸は36分、相手の最終ラインに生まれたギャップで藤田からの縦パスを受けたペドロ・ジュニオールがドリブルでボックス左に侵攻。左足で折り返したボールがゴールマウスの前を通過すると、ファーサイドに走りこんだ小川が難なく押し込んだ。

▽ビハインドを追う苦しい展開を強いられたG大阪は、ハーフタイム明けから内田に代えて井手口をピッチに送り出した後半も、低調な戦いに終始。ボールを持ってもなかなか周囲と動きが合わず、逆に中盤でのロストから神戸にカウンターを許してしまう。

▽すると、神戸は58分、ボックス手前で相手数人に囲まれながらもボールをキープしたペドロ・ジュニオールがボックス右のスペースにラストパスを供給。これに反応したレアンドロが相手の寄せに遭いながらもボールをゴール左下に沈めた。

▽完全に土俵際に追い込まれたG大阪の長谷川監督は、2失点目の直後にたまらずパトリックを投入。さらに、79分には倉田を下げ、この試合がケガからの復帰戦となるアデミウソンをピッチに送り出した。

▽長谷川監督の交代策もあり、前への圧力を強めたG大阪は84分、宇佐美の左CKからファーサイドの金正也がヘディングで1点を返すが、反撃もここまで。2013年以来の対神戸戦6試合ぶりとなる黒星を喫したG大阪は、リーグ戦連勝が「2」でストップした。