ミランダも愛飲!菌活女子は注目してる「コンブチャ」がスゴイ
最近ミランダ・カーが飲んでいると話題のコンブチャ。実は、日本になじみの深い“昆布茶”とは全く別物。“KOMBUCHA”はコンブッカとも呼ばれるモンゴル原産のシベリアでは古くから愛飲されている発酵食品です。
紅茶に砂糖とゲル状の菌を加え発酵させたもので、別名“紅茶キノコ”とも呼ばれています。とはいえ、キノコという名はその見た目がキノコに似ているからついた名前。キノコの菌を使っているわけではなく“ミヤコグサ真菌”という菌を使用しています。
腸内環境が注目され“菌活女子”が増える今、日本でも40年以上前に一度流行った紅茶キノコがまた再燃しているのです。
そこで今回は、腸内環境に詳しい筆者が、菌活に紅茶キノコな理由をご紹介します。
■ダブルの発酵飲料
ご存知の方も多いとは思いますが、紅茶は緑茶の茶葉を発酵させた“発酵飲料”です。そこにさらに“ミヤコグサ真菌”と発酵を促がすための砂糖を加え、再度発酵させたのが紅茶キノコ。最も多く含まれる成分は酢酸菌と乳酸菌の一種であるラクトバチルス・アシドフィルスです。
酢酸菌は酢酸を産生し、酢酸はクエン酸に変化します。クエン酸には腸内の悪玉菌と呼ばれるウェルッシュ菌の増加を抑え、腸内環境を整えることからデトックス効果があるといわれています。
また、ラクトバチルス・アシドフィルスは腸内を正常な酸性に保ち悪玉菌の増殖を抑えるだけでなく、口臭の予防までしてくれます。
■代謝やホルモンUPも?腸内で「ビタミンB群」を産生
紅茶キノコに含まれる菌類は腸内でビタミンB群の産生を促進してくれます。ビタミンB群は炭水化物、脂質、タンパク質の代謝に欠かせないだけではなく、女性ホルモンの分泌に作用するためPMSや生理痛を予防したり、精神的に落ち着かせたりしてくれます。
その他にもエネルギー代謝にかかわっているため、疲労軽減や脂肪燃焼の促進、お肌のターンオーバー正常化によるシミやくすみの予防とさまざまな役割を担っています。
■消化酵素もたっぷり
紅茶キノコにはタンパク質分解酵素の“ブロメリン”や“パパイン”も含まれています。蒸した豚肉などをさわやかな酸味とほのかな甘みがある紅茶キノコに漬け込むと、柔らかな食感に。紅茶の風味がアクセントとなっていいかもしれませんね。
いかがでしたか? 空腹時に摂ってしまうとせっかくの菌が胃酸でやられてしまいます。発酵食品である紅茶キノコは、ヨーグルトと同じく食後に摂るのがオススメですよ!
【著者略歴】※ SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。【画像】
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