17日放送、TBS「NEWS23」では「黒田博樹(41) 独占直撃」と題し、広島カープ復帰から2シーズン目に臨む黒田に行ったインタビューの模様を伝えた。

1991年以降リーグ優勝から遠ざかっている広島。聞き手を務めた元広島・横山竜士氏から「優勝するために必要なこと」を訊かれた黒田は、「本当に優勝することは簡単じゃないと思いますし簡単に口に出せない。この仲間で1日でも長く戦っていきたいなと。それが当然先の優勝だと思いますし、なんとかチーム一つになってっていう気持ち」と静かな口調で語り始めた。

また昨シーズンの広島は惜しくもCS進出を逃している。「もう少し何か出来たんじゃないかと思います。いくら自分が2桁(勝利)したとしても結果的にチームが上に行けなかったのは残念」と振り返った黒田だったが、今季はエース・前田健太がメジャーに移籍し戦力的にはさらに厳しい見通しとなる。

それでも黒田は「一人で彼の穴を埋めるのは不可能。一人一人が去年以上の成績を残す。それはピッチャーだけじゃなく野手も含めて責任を持ってやるっていうのが第一条件」と前向きに語ると、期待するピッチャーを「全員」とし、「可能性を秘めたピッチャーが沢山いますし、これから伸びていくような選手が沢山いるのでやりがいもある。何か色々なことを伝えてあげたい」とも。

自身の活躍については「41歳になって簡単に結果を残せる世界でもない」と前置きしつつ、「今まで以上に苦しいシーズンになると思ってますし、そのプレッシャーを懸けて練習している。いつ最後の登板になってもいいくらいの気持ちで(昨年は)マウンドに上がってたんですけど、それ以上の覚悟で一年戦っていかないと結果は出ない」と覚悟の重さをうかがわせた。