2007年のプロ野球・高校生ドラフトにおいて、5球団が1巡目で競合した佐藤由規(現・由規)の交渉権を獲得したのが、この年まで選手兼任監督を務めた古田敦也氏だった。

では、当時一番最初にくじを引いた古田氏は、5枚の重なった封書(くじ)の中から何枚目を選択したのか――。7日、テレビ朝日「ゴン中山&ザキヤマのキリトルTV」では、「策士・古田敦也 激白 ドラフトくじの舞台裏」と題し、古田氏が当たりを引き当てた裏側を明かした。

「なんか、よく黄金の右手で引くとか左手で引くとか言うじゃないですか。でもね、人の一生も決まるからここは引く側も全力でいかなきゃと思って、僕が裏方の人間だったらどこに入れるかなって考えた」。

こう切り出した古田氏は、「引いた監督がインタビューされる。“一番上で取れました”って言ったら何となく出来レースくさくないですか? “一番上引いたら当たりでした”って言ったら“(くじを)混ぜろよ”とか(言われそう)。で、5枚あって一番下っていうのもちょっと・・・」と裏方の気持ちを冷静に分析。

その上で同氏は「“真ん中を引きました”っていうのもちょっと芸がないと思わないですか? そういうことを言われたくないと担当だったら思いますから。隠したい心理、当たりを隠したいと思ってますからって考えたら、やっぱり下の方」と上から4枚目を当たりと見極めたという。

「外れてもこれで悔いなしなんですよ。ここまで考えてやったぞと」と続けた古田氏。番組では、現役時代に赤と青のミットを使い分けていたエピソードも披露。その理由を「青じゃないと集中できない」という岡林洋一氏と、「青のミットじゃ燃えません」という高津臣吾氏に応えたものと語ったが、その翌年からは「まずピッチャーに青と赤どっちがいい?」と訊くようになったと苦笑いを浮かべた。