世界ナンバーワンのパンは台湾にあり!「吳寶春麥方店」が誇る世界一のパンに感動が止まらない。

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台湾第二の都市・高雄。

台北に次ぐ規模を誇る高雄は、台湾の南部に位置する都市で、古くから天然の良港として知られ、別名「港都」とも呼ばれている。

また、日本から高雄国際空港へLCCを含めて1日5便の飛行機が就航していることもあり、台北経由ではなく直接の往来も多い場所である。

そんな高雄には、世界から注目を浴びているパン屋があるという。それが今回ご紹介する、世界一のパンが食べられるお店「吳寶春麥方店(ウーパオチュンマイファンディエン)」だ。

・世界一に輝いたパン職人
4年に一度パリで開催されるベーカリーワールドカップ。その出場者の中から、特に優秀と認められた人のみが参加できるというパン職人の真の王者を決める大会。それが「マスター・ドゥ・ラ・ブーランジュリー」だ。その2010年パリ大会において、見事優勝した人こそ、このお店のオーナーである呉宝春(ウーパオチュン)さん。フランスなどの名だたるパン職人たちを抑えての優勝ということもあり、パン業界だけでなく台湾全土にも大きな影響を与えた。その活躍を描いた映画も製作されるほどで、まさに国民的スターと言えるパン職人である。

・世界一&アジア一のパン
その呉宝春さんが、世界一になるキッカケとなったパンが「荔枝玫瑰麵包(リーチューメイグイミエンバオ)」だ。台湾原住民の酒である小米酒と台湾の名産品であるライチを使ったパンで、その独創性が大会で高く評価され、世界一の栄光を勝ち取ったのだ。その世界一に輝いたパンは、お店で購入できるため、世界一の味を食べようと連日行列が絶えない。また、お店には2008年にアジアチャンピオンに輝いたパン「酒釀桂圓麵包(ジュウニアングイユエンミエンバオ)」も販売されており、こちらも大人気である。
(左がアジアチャンピオンの「酒釀桂圓麵包」、右が世界チャンピオンの「荔枝玫瑰麵包」)

・パンというより芸術作品
世界一に輝いたパン「荔枝玫瑰麵包(リーチューメイグイミエンバオ)」。袋から取り出した瞬間、ライチとバラの香りがフワッと空気中に広がり、嗅覚を優しく刺激する。たまらず一口いただくと、優雅な香りが鼻を抜けていった後に、クルミの香ばしさが現れ、パンとは思えないような香りの変化も楽しめる。世界一という自信が伝わってくるようなゴージャスかつ華やかなパンで、その深い味わいは食べ物というより、もはや芸術作品と言う方がふさわしいかもしれない。色々な食べ方を試してみた結果、クリームチーズを付けて食べると非常に美味しいので、ぜひお試しあれ。

・他のパンもウマイ
チャンピオンに輝いたパンばかりが注目されがちだが、その他のパンも全てハイクオリティである。バターが香るクロワッサンは、何層にも折り重なった生地で見事な味わい。定番のクリームパンは、生地と甘さ控えめのカスタードクリームが絶妙なバランスだ。そして、個人的にオススメしたいのがエッグタルト。大ぶりなエッグタルトは、しっとりとしたタルト生地に濃厚なクリームがたっぷりと入った一品で、上品な甘さがたまらない絶品スイーツ。店員さんによると、美味しく食べるためには鮮度が大切で、購入後1時間以内に食べることがオススメなのだとか。


世界一のパン屋「吳寶春麥方店(ウーパオチュンマイファンディエン)」は、今回訪れた高雄店の他に、台北にも店舗はある。

台北店は、以前紹介した台北の誠品生活・松菸店(台湾の「誠品書店」の新型店舗、「誠品生活」に行ってきた!( http://gotrip.jp/2014/08/9765/ ))の地下2階で営業している。

台北店でも世界一のパン「荔枝玫瑰麵包(リーチューメイグイミエンバオ)」は購入できるので、高雄の本店まではちょっと行けないという人は、ぜひ台北店に行ってみてほしい。

きっと一口食べれば、今まで食べてきたパンの概念が覆されるほど、衝撃的な出会いとなるだろう。台湾を訪れた際は、世界一の味わいを体験してみてはいかがだろうか。

Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア

お店   吳寶春麥方店(ウーパオチュンマイファンディエン) 高雄店
住所   高雄市苓雅區四維3路19号
営業時間 10:00〜21:30
定休日  なし
お店のHP http://www.wupaochun.com/ (中国語/英語のみ)