来年1月より、リオデジャネイロ五輪出場を懸けたサッカー日本代表U-22の最終予選がカタールで行われる。するとテレビ東京「FOOT×BRAIN」(19日放送分)では「リオ五輪最終予選へ 監督激白!課題と展望」と題し、6大会連続で五輪出場を目指す手倉森誠監督がゲスト出演した。

まずはロンドン五輪でベスト4に入るなど結果を残した2012年当時のU-22代表について「ベガルタ仙台の時に、このチームと練習試合をさせてもらった」と振り返る手倉森監督は「その後、関塚監督が仙台の守備を教えてくれって二日くらい来た。本大会みたら守備からのカウンターがやれてた。あの戦い方はこのチームに合っていた」と続けた。

そんな手倉森監督は、期待を寄せる選手について訊かれると「最近ブレイクしているのが、Jリーグで浅野(拓磨)が点を獲り始めている。南野(拓実)が海外移籍してゴールを量産している」と言い、福田正博氏がDFの岩波拓也や植田直通の名前を挙げると「(期待)しています。カラダがあるのが出てきたのが久しぶりなのでA代表でも可能性がある」と評した。

また、番組から「攻撃と守備、どちらに比重を置きますか?」と訊かれた手倉森監督は「比重の話なので非常に大事な話になってくる」とオヤジギャグを炸裂させるも「守備です。守り方を知った上で攻撃に出るっていう方が勝つ確率は上がると思います」とキッパリ。

過密日程で行われる最終予選は、朝鮮民主主義人民共和国、タイ、サウジアラビアと同グループに。この点について「力関係が拮抗しているグループ。倒しながら強くなれるチャンス」と切り出した手倉森監督だが、「僕が率いたU-23の代表はオマーンの大会でも準々決勝(AFC U-22選手権)で負けてるし、アジア大会でも準々決勝で韓国に負けてるし、準々決勝突破したことないんです」と自虐的に語ると吹き出してしまった。

すぐさま番組MC・勝村政信氏から「何笑っちゃってるんですか?」とツッコまれたが、それでも手倉森監督は「このためにそこで任せられてきたのかな」と落ち着いた口調で言葉を続け、内に秘める闘志をうかがわせた。