【前園真聖コラム】第063回「工夫が足りなかった今年のJリーグ」
広島、優勝おめでとうございます。そして福岡、町田は昇格おめでとうございます。C大阪と大分は、くじけることなく来年の昇格に向けて進み続けてください。
今年のJ1リーグを振り返ると、結局は実力が上のチームが上位を占めました。広島、浦和、G大阪のどこもチャンピオンシップ進出にふさわしいチームばかりでした。
ですが、そこに僕は疑問を持っています。今年のJ1でクラブはおっかなびっくりでシーズンを過ごしていて、工夫が足りなかったのではないかと思ってしまうのです。
今年のJ1リーグの一番の変化は、2ステージ制に戻ったことでした。ということは、これまでの1ステージよりも短期決戦で、うまく波に乗ればステージ優勝は可能だったのです。
過去、シーズン折り返しや折り返し近くまで首位に立ちながら結局はチャンピオンになれなかったチームがありました。2012年の仙台は17節に首位でしたし、2013年の大宮は16節まで、2014年の鳥栖は18節に首位だったのです。
つまり優勝常連ではないけれど、ビッグクラブたちに一泡吹かせてやろうという中堅どころが、チャンピオンシップに進出できるチャンスだったのです。1シーズン通じて功績席を収めるのは難しいクラブが、前期はじっくり流れを見極め、1stステージが終わったところで一気に補強して2ndステージを狙うとか、みんなが様子見の1stステージで勝負を賭けるとか、そんな戦いがあってもよかったと思います。
たとえば仙台や新潟あたりがステージ優勝を果たすことができれば、もっとチャンピオンシップは別の注目も集めることができたのではないでしょうか。そういう意味で、もっといろんなチームがステージ優勝を虎視眈々と狙ってほしかったと思います。多くのチームの戦い方が一本調子に思えました。
もしかすると、鳥栖が百戦錬磨のフェリックス・マガト監督を招こうとしているというので、そういう戦い方を教えてもらえるかもしれません。そういう意味では、もしマガト監督が就任したら、ぜひそういう「勝ち方」も伝えてもらえるよう、成功してほしいと思います。
そして何より、J1の優勝決定は、J2やJ3の昇格決定戦の後にしたほうがいいでしょう。今年のJリーグのフィナーレがJ1昇格決定戦というのには違和感がありました。そこはJリーグに工夫が足りないところでしたね。
今年のJ1リーグを振り返ると、結局は実力が上のチームが上位を占めました。広島、浦和、G大阪のどこもチャンピオンシップ進出にふさわしいチームばかりでした。
ですが、そこに僕は疑問を持っています。今年のJ1でクラブはおっかなびっくりでシーズンを過ごしていて、工夫が足りなかったのではないかと思ってしまうのです。
過去、シーズン折り返しや折り返し近くまで首位に立ちながら結局はチャンピオンになれなかったチームがありました。2012年の仙台は17節に首位でしたし、2013年の大宮は16節まで、2014年の鳥栖は18節に首位だったのです。
つまり優勝常連ではないけれど、ビッグクラブたちに一泡吹かせてやろうという中堅どころが、チャンピオンシップに進出できるチャンスだったのです。1シーズン通じて功績席を収めるのは難しいクラブが、前期はじっくり流れを見極め、1stステージが終わったところで一気に補強して2ndステージを狙うとか、みんなが様子見の1stステージで勝負を賭けるとか、そんな戦いがあってもよかったと思います。
たとえば仙台や新潟あたりがステージ優勝を果たすことができれば、もっとチャンピオンシップは別の注目も集めることができたのではないでしょうか。そういう意味で、もっといろんなチームがステージ優勝を虎視眈々と狙ってほしかったと思います。多くのチームの戦い方が一本調子に思えました。
もしかすると、鳥栖が百戦錬磨のフェリックス・マガト監督を招こうとしているというので、そういう戦い方を教えてもらえるかもしれません。そういう意味では、もしマガト監督が就任したら、ぜひそういう「勝ち方」も伝えてもらえるよう、成功してほしいと思います。
そして何より、J1の優勝決定は、J2やJ3の昇格決定戦の後にしたほうがいいでしょう。今年のJリーグのフィナーレがJ1昇格決定戦というのには違和感がありました。そこはJリーグに工夫が足りないところでしたね。
1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。