24日、プロ野球独立リーグ・四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスでプレーしていた藤川球児が、古巣・阪神タイガースの入団会見を行った。

4年ぶりの阪神復帰となる藤川は、「いつ倒れてもいい覚悟でやれると思うと嬉しく思う」と語る一方、家族やファンの話になると目に涙を浮かべて感謝の気持ちを伝えている。

すると同日、フジテレビ「すぽると!」では「入団までの葛藤と決意・・・藤川球児の本音」と題し、入団会見後に行った単独インタビューの模様を伝えた。

「感謝を言わないと気が済まなかった。ここの舞台までまた戻して貰えた」という藤川は、古巣復帰を決めた原動力を「高知に行った時もそうですけどファンの方の声援。その殆どがタイガースファン。“タイガース何とかして下さい”とかスタンドから飛んでくる声も“すぐタイガース戻って投げてくれ”とか“それだけ投げれるんだったら今すぐきてくれ”とか。それが活力となって、その中でタイガースに必要とされたっていうこと。思惑と一致した」と説明した。

また、高知でプレーしていた藤川は、番組スタッフから技術面での収穫を訊かれると「ありますね」と言いながらも「でも言えないです」とキッパリ。「もう勝負は始まってます。自分の手の内を明かして僕が倒さないといけないのは相手のチームなので」と話した。

さらに野球を続ける理由については「プロであることを辞めることか、もう一度プロでやるか。一人の人間で一人のお父さんで生きて行く喜びもある」と前置きした藤川だが、「子供に“一緒に居てくれよ”みたいな話をしたら、“困る、仕事してないお父さんが居るのは”と。子供達は頑張ってるというか、強いな」とも――。その上で、「その力強さを見せてきたのは、もしかしたら自分かもしれない。だから自分が途中で投げるようなことをしたら、この子達も途中で投げるんじゃないかな。やらなきゃいけない理由が見つかりました」と、強い父であることが自身のモチベーションになっているとした。