先月3日、横浜F・マリノスに所属する中村俊輔がベガルタ仙台との一戦において、直接フリーキックによる通算20得点目を挙げ、J1最多記録を更新した。

すると22日放送、テレビ朝日「ゴン中山&ザキヤマのキリトルTV」では「中村俊輔が偉業達成 その裏に後輩の力!?」と題し、彼の直接FKに影響を与えていたという”チームメイト”の存在を明かした。

同番組は専門家による読唇術を用い、マイクが届かない選手の試合中の会話を分析することでも知られる。今回の放送では、ベガルタ仙台戦の約一ヶ月前となる8月29日の浦和レッズ戦における中村と中町公祐のやり取りを伝えた。

それは中村が直接FKを蹴る直前のこと。普段はおとり役として、直接FKを蹴る際、中村の隣に立っていた中町が「隣にいると決まらない」と中村に声をかけたのだ。これまでの試合で直接FKを狙える場面でも、中町が隣に立っているとなぜか中村のフリーキックは決まらず。それはサポーターから「中町じゃまー」という野次が飛ぶほどだった。

そのため、8月のレッズ戦では中町が中村から距離をおくことに。すると中村は見事なフリーキックを決めてしまったのだ。中村がゴールを決めると中町は「言ったでしょ」と喜びを爆発。その後も中村から距離をおいた結果、直接FK20得点の偉業が生まれた。

番組のカメラに「そんなことを言われているとはつゆ知らず」と野次に言及した中町だったが、「俺が隣にいると入っていないというのを誰かから情報が入って、(中村に)"どうします?"って言ったら"そっち立っててくれない?"って言われて。違う方に立ったら入った」と苦笑い。中村自身もまた「中町さんには立ってもらわないことにします」とおどけてみせた。