11日放送、日本テレビ「行列のできる法律相談所」には元プロ野球選手・清原和博氏が出演。「乱闘事件の裏側 テレビ初告白」と題し、西武在籍時代に元ロッテ・平沼定晴氏へ行った暴挙について改めて謝罪した。

1989年9月23日に行われた西武−ロッテ戦において、平沼氏の投じたボールを左肘に受けた清原氏は、このデッドボールに怒ると平沼氏にバットを投げつけ、ジャンピングニーバットを放っている。

これにより制裁金に加え、2日間の出場停止などの処分を受けた清原氏は、当時を振り返ると「その日ホームラン2本打ってて試合は決まっていた。バーンと当たった瞬間に野球選手ってことを忘れた。あっ、バットある。投げてまえ」と苦笑い。それでも「僕がやった(バットを投げる)行為っていうのは日本球界で初めてなんですよ。本当に平沼さんに申し訳なかった」と自身の暴挙を謝罪した。

すると、現在は中日の用具担当を務めている平沼氏がVTRで登場。「本当に腹が立って納得いかなくて駐車場で待ち伏せした。清原選手も若いし僕も若いんで、そのくらいじゃ収まりつかないと思うんですよ、勝負の世界なんで」と話したが、当時、球界のスター選手とトラブルを起こしたことで自宅には無言電話などの嫌がらせが相次いだ他、何年も経ってから中学生の息子に「お父さんは清原に負けたくせに」などと言われショックを受けたという。

だが、乱闘以来、清原氏に対しインコースを攻め難くなっていたという平沼氏は、清原氏が「遠慮しないでインサイドをどんどん攻めてきて下さい」と言っていることを人伝に聞き、気持ちが軟化。「いい人間なんだな。いい言葉だな。どんどん来てくださいってなかなか言えないことです」と語っている。

実際の対戦成績は35打数7安打で清原氏を打率.200に抑えている平沼氏。番組のカメラを通じて「これから先、野球界のために力を貸して欲しい。今の子供達にもう一度夢を与えて欲しい。野球界のためによろしくお願いします」と清原氏にメッセージを送った。