本日20日よりプロ野球後半戦が幕を開ける。

前半戦を振り返って期待された活躍ができず、エース格ながら今季はなんとまだ0勝。後半戦に懸けている選手の一人が2011年、2012年の最多勝投手、巨人・内海哲也だろう。

19日、フジテレビ「すぽると!」では「内海哲也の苦悩と決意」と題し、野球解説者・石井一久氏が聞き手となって行われた内海のインタビューが放送された。

「一番はケガで出遅れたっていうこと。ファームでもローテーションで投げさせて貰っているんですけど(調子が)上がってこないというのが悩みですね」。

現状をこう語った内海は「スライダーとチェンジアップ。特にチェンジアップの精度っていうのが3〜4年くらい前から操れなくなってる」とその理由を切り出すと、具体的に「ボール、ストライク、カウント球とか(以前は)操れていたのが相手バッターも研究してきて、チェンジアップを狙ってくるっていうシーンが多かった。打たれるのが怖くなって、ボール球が外に外す球になっている」と説明した。

また内海は「すごい1軍のマウンドが遠く感じながら2軍戦を投げてました。前向きにやっているのに結果として出てこないっていうもどかしさ。前はうまくいったのにとか。周りの若い選手の反応とかも、被害妄想かもしれないですけど落ち目の感じで見られているというのも感じますし感情が入り乱れてどうしたらいいかわからない」と悩める胸中を吐露した。

それでも「絶対こんなところでは終わらないし、絶対見返したい」と決意を口にした内海は「原点に戻って真っ直ぐを磨くことで他の変化球が生きてくる。まず自分の持ち球をしっかり磨いて戻ろう」と続け、改めて後半戦への意気込みを訊かれると「今年何もやってないんで、つぎ失敗すると一生お呼びがかからないっていうふうに追い込んでやってる。やっぱり内海がいてよかったと思って貰えるような後半戦にしたい」と悲壮な決意を述べた。