海外事業拡大でグローバル人材の確保に苦戦
事業の海外展開、海外企業のM&A(合併・買収)、インバウンド需要であらゆる産業・規模の企業でグローバル人材のニーズが高まり、人材確保で苦戦するようになっている。社内人材の育成も間に合わず、中途採用でも必要な人材を採用できない状態が続いている。グローバル人材を確保するためにどのような手を打つべきか、企業の人材戦略を支援する専門家に聞いた。 (文・吉越利成統括編集長)

 日本企業のグローバル化が加速したことで、多くの企業がグローバル人材の採用に苦戦する姿が浮かび上がる。東京に本社を置く中堅のプラントメーカー。これまで国内を中心に事業を展開してきたが、ここ数年、中国、東南アジアへと海外展開を強化していた。努力の成果が表われアジア圏における売り上げは急拡大。受注の急増でグローバル事業に必要なエンジニアの育成が間に合わなくなり、必要な人材を中途採用で確保してきた。

 ところが、昨年中頃辺りから希望するエンジニアが思うように採用できなくなり、受注残が増えて売り上げの伸びにストップがかかっている。「アジアには環境問題を始めとしたテーマが多く、人材さえいれば売り上げは大きく上向く。いまがチャンスなのに残念...(もっと読む

グローバルに活躍できる人材の不足が経営課題に
今後の海外生産拠点 ベトナムを重視、販売は中国
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