高級車の代名詞として日本で最も有名なブランドの一つといえば、「メルセデス・ベンツ」。

その圧倒的な知名度を誇るブランド力もさることながら、クルマそのものの魅力も高く、「最善か無か」をコンセプトに、クルマのデザインやメカニズムなど、常に時代の一歩先を行く新機軸を盛り込んだモデルを世に送り出しています。

つまり、フロントグリルに堂々とあしらわれたスリーポインテッドスターは成功者の証であると同時に、クルマの確かな性能を約束する証でもあるのです。 

そんな一流のモデルが揃うメルセデス・ベンツの中から旬の5台をご紹介いたします。

 

Cクラス

Mercedes-Benz C 250 BlueTEC, Avantgarde, Diamantweiss metallic,

2014年7月に発売されるや、瞬く間に人気を集め、ライバルを抑えてプレミアムセダンの王座に輝いた「Cクラス」。

同社の最高級車である「Sクラス」を彷彿とさせる内外装をはじめ、アルミを多用して先代から約70kgの軽量化と高剛性化を実現したボディによる軽快な身のこなしなど、目に見える部分から感性に訴える部分までとことん磨きぬいた力作です。

また、同社の上級モデルに搭載されるAIRMATICサスペンションを一部グレードに初採用。走行状況に応じてセッティングを自動で制御し、常に快適かつスポーティな走りを堪能させてくれます。

また、2015年5月には「Cクラス」をベースに、専用のエアロパーツや足回りのほか、450psを優に超す性能を誇る4.0L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載するハイチューンモデル「メルセデス-AMG C63」が追加されました。

 

CLSクラス

Mercedes-Benz CLS-Klasse Facelift (C 218) 2014

初代モデルの登場を機に「4ドアクーペ」のムーブメントを巻き起こした「CLSクラス」。

現行モデルである2代目は昨年10月には初のマイナーチェンジを実施。初代モデルから好評を得ている流麗なボディラインはそのままに、よりアグレッシブな印象を与えるフロントマスクへと刷新され、精悍さに磨きが掛けられています。

もちろん、機能の進化もトピック。前方の交通状況に応じて自動で照射範囲と方向を制御する「マルチビームLEDヘッドライト」のほか、新開発の9速ATを搭載。さらにカメラやレーダーを用いた安全運転支援システムも備えており、クルマとしてのポテンシャルを大幅に向上させています。

なお、今年3月には、ガソリンエンジンよりも少ない排気量ながら同等の性能を発揮しつつ18.5km/Lの低燃費を達成するディーゼルエンジンモデル「CLS220 ブルーテック」を追加。価格もガソリンエンジンモデルの「CLS400」より約200万円リーズナブルな点も見逃せません。

 

Sクラスクーペ

Mercedes-Benz S-Klasse Coupe/S63AMG Coupe, Toskana 2014

メルセデス・ベンツのラインナップに限らず、いわゆる高級車の中でも王者の呼び声高いのが「Sクラス」です。

「最高の自動車」をコンセプトに開発された同モデルは内外装の仕立てはもちろん、メカニズムも他社の追随を許さない新機構が目白押しなのです。

特筆すべきは、世界初のサスペンションシステム「マジックボディコントロール」。前方の路面状況をカメラで事前に検知し、瞬時にサスペンションのダンピングを制御することで極上の乗り心地を実現しています。

2013年8月に上陸した王道のセダンも魅力的ですが、約1年後に投入されたクーペこそ注目の一台。

「マジックボディコントロール」には、コーナーの曲率や車速をもとにサスペンションを自動制御して、安定感とスポーティ感のあるコーナリングを披露する「ダイナミックカーブ機能」を追加されています。快適でスポーティな走りを自らの手で楽しみたい方には最高の一台に違いありません。

 

メルセデス-AMG GT

mercedes-benz-amg-gt-c190_wallpaper_03_1920x1200_09-2014

これまでメルセデス・ベンツの車両をベースとした高性能モデルの開発を行なっていたメルセデスAMG社が独自開発したことで話題を呼んだ「SLS AMG」に続く、第二弾として発表した「メルセデス-AMG GT」は、今年に登場するスポーツカーの台風の目と言える一台。

ひとりのエンジニアが最初から最後まで組み上げる新開発の4.0L V8ツインターボエンジンは「GT」で462ps、さらに高性能な「GT S」で510psをマーク。素早い変速とアクセルレスポンスを誇る7速DCTがそのパワーを無駄なく駆動輪に伝えることで、アルミニウムやマグネシウムを採用した軽量なボディをわずか3.8秒で100km/Lへと加速させます(「GT S」)。

ちなみに、購入者を対象にサーキットでの走行会などのイベントの実施も予定されているなど、高性能スポーツカーならではの楽しみ方をサポートしてくれる点も魅力的です。

 

メルセデス-AMG A45 4MATIC

A-Klasse

メルセデス・ベンツのハイパフォーマンスモデルとして人気のAMGは、当然ながら価格はいずれも1000万円越えと一級品。ところが、そんな中「A45 4MATIC」は、なんと685万円という破格のプライスでデビューしました。

最もお手頃なAMGですが、その性能はやはり一級品。コンパクトハッチバックの「Aクラス」をベースに、エンジンは量産4気筒ターボとしては最もパワフルな360ps/450Nmを誇るほどにまでチューニングされており、前後トルクを100:0〜50:50まで自在に制御する4WDシステムが余すところなく伝えます。また、フロントには4ピストンの固定キャリパーに350×32mm、リヤはシングルピストンのフローティングキャリパーに330×22mmのドリルドベンチレーテッドディスクを採用し、パワーをしっかりとコントロールできるブレーキも特筆もの。コンパクトなボディを活かしたキビキビとした走りを披露してくれます。

(今 総一郎)

一流の中の一流!! メルセデス・ベンツの最新オススメ5車種(http://clicccar.com/2015/06/06/310935/)