本田フル出場のミラン…退場、指揮官退席もホーム最終戦を勝利で飾る

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 セリエA第37節が24日に行なわれ、日本代表FW本田圭佑が所属するミランはトリノと対戦した。本田は5試合連続で先発に名を連ねた。

 前節、サッスオーロとの打ち合いに敗れたミラン。チーム内得点王のFWジェレミー・メネズがこの試合まで出場停止のため、負傷離脱から復帰を果たしたFWステファン・エル・シャーラウィがスタメン入り。3トップの中央にはFWジャンパオロ・パッツィーニを起用し、ホーム最終戦での勝利を目指す。

 試合が動いたのは18分、クリスティアン・ザッカルドが右サイドからクロスを上げると、ゴール前中央のエル・シャーラウィがワントラップから右足を振り抜き、鮮やかな一発でゴールネットを射抜いた。

 追う展開となったトリノは31分、ホセフ・マルティネスがミドルシュートを放つが、約3カ月ぶりに先発したクリスティアン・アッビアーティがキャッチする。

 ミランは41分、左サイドでFKを獲得。本田が直接狙うも相手GKの正面に飛んでしまう。直後、ピンチを迎える。ペナルティエリア手前でクリスティアン・モリナーロの突破を阻止しようとしたザッカルドが一発退場。ゴール正面、近距離からのFKは防いだが、前節に続いて退場者を出したミランは10人での戦いを強いられる。

 ミランは後半開始からアレックスに代えてメクセスを投入。また、ハーフタイムで主審に抗議をしていたフィリッポ・インザーギ監督が退席処分になった。53分、自陣深い位置でボールを持った本田が右サイドをドリブルで一気に駆け上がる。中央に切り込みながら上げたクロスにパッツィーニが頭で合わせるが、得点には至らず。

 56分、連携したパス回しからマルコ・ファン・ヒンケルがエリア内に侵入すると、クリスティアン・モリナーロのファウルを誘い、PKを獲得。これをパッツィーニが冷静に沈め、ミランがリードを広げた。パッツィーニはセリエA通算100ゴールを達成。モリナーロはレッドカードを受け、互いに10人体制になる。

 攻撃のリズムが出てきたミランは65分、ファン・ヒンケルとのワンツーに抜け出したエル・シャーラウィがエリア内左から右足シュートを流し込んでこの日2点目。トリノを3点差に突き放した。

 ミランは75分にアンドレア・ポーリを下げて、アレッサンドロ・マスタッリを送り出す。プリマヴェーラ(下部組織)でキャプテンを務めるマスタッリがセリエAデビューを飾った。試合はそのままミランが完封に抑えて3−0と快勝。ホーム最終戦を勝利で飾った。最終節、ミランはアウェーでアタランタと、トリノはホームでチェゼーナとそれぞれ対戦する。

【スコア】
ミラン 3−0 トリノ

【得点者】
1−0 18分 ステファン・エル・シャーラウィ(ミラン)
2−0 57分 ジャンパオロ・パッツィーニ(ミラン)(PK)
3−0 65分 ステファン・エル・シャーラウィ(ミラン)