レディ・ガガに届け! “バネで作るジュエリー”で世を席巻したい
ファッションの参考に道行く人をマネることが多いのですが、最近、巷で増えているのはビーズのネックレスを様々なスタイルに合わせる手法。それにしても、アクセって幅広いです。シルバーやゴールドはあるし、レザーのアクセだって重宝してるし、使い勝手の良いビーズにも惹かれる。これだけあれば、TPOにも万能でしょう!

そして今度は、こんな素材のアクセサリーにも注目したい。精密バネの製造・販売を行う「五光発條株式会社」(神奈川県横浜市)が今秋の商品化に向け開発しているのは、その名も『スプリング・ジュエリー』。これ、いわゆるバネ製のアクセサリーなんです。
ここで、振り返ります。実は以前、コネタにて同社の『SpLink(スプリンク)』なる商品を取材しました。あれ、言わば“バネ版レゴ”と呼べるだろうか? ジョイントパーツを用いバネとバネを繋ぎ合わせると、竜とか猫とかカエルのオブジェが出来上がっちゃう。いや、オブジェだけじゃない。これを用いれば、何でも作れるんです。ぶっちゃけ、アクセサリーも作れてしまう。

実際、『SpLink』の特性を活かして造形アーティストの志喜屋徹氏&デザインコンサルタントの西村拓紀氏がアクセサリー製作を試みています。そして、その機能性は2人へ見事に響いた模様。結果、「商品化に動こう」と、『スプリング・ジュエリー開発プロジェクト』が遂に指導! 志喜屋氏、西村氏、そして同社の三者を交えたプロジェクトが今秋の発売を目標とし、活発に活動中です。『SpLink』と異なる点は、バネとバネの脱着ができないこと。身に着けたものが何かの拍子にバラバラっと散らばってしまったら、その使い勝手の悪さはハンパないですから!

ところで、どんなジュエリーが商品化されるのか。まだ流動的ではありますが、以下のようなものが現時点で完成しているみたいです。

●オーバルチェーンネックレス
ボリューム感があり、エレガントにもカジュアルにも楽しめる。

近づいて見てみると、バネになっているのがわかります。

●ツイストチェーンネックレス
インダストリアルな印象がクールなジオメトリックデザイン。

●コスチュームネックレス
モジュール構造を活かしたデザインが新鮮。Tシャツなどカジュアルにも。

●リングブレスレット
シンプル&クールな存在感。手持ちのリングとのコーディネートも楽しめる。

●ツイストブレスレット
プレーンに付けるとマニッシュに、ツイストでエレガントに、表情の変化を楽しめる。

●ワイドバングル
リスト、アームと付ける位置を変えて楽しめるデザイン。

●ピアス&チャーム
ミニキューブモチーフのピアス&チャーム(ストラップ)のセット。

いや、実はまだまだ種類はあるんです。でも、個人的にグッと来たのはこれらでしょうか。全て、凄いインパクトでしょう……。「どれも、普通のアクセサリーと同じくらいの価格で発売する予定です」(担当者)

しかもバネ製にしたことで、実用面でもプラスの要素が生まれている。まず何より伸び縮みするので、リングやブレスレットは様々な人のサイズに合いますよね。他には「四角いキューブ状で販売し、ポンっと叩いて刺激を与えたらジュエリーの形になる」なんて仕掛けも、想定されているとのこと。

この自由な“柔軟性”に、バネの重厚さや光沢による“ストイックな高級感”が加わるのが『スプリング・ジュエリー』です。

これは、みんなに試してもらいたいなぁ。……実は同社、バネで作るアイテムをある世界的アーティストに着てもらおうと真剣に考えてます。
「バネを繋ぎ合わせれば、ランジェリーのような奇抜なアイテムも作れます。なので、ぜひレディ・ガガに着てもらいたいなと!」(担当者)
実は今回のプロジェクト、レディ・ガガの衣装を担当するスタッフとも繋がっているらしい。突破口があるからこその、大言。決して、夢物語ではないのです!

でも、実際にガガ様がバネ製ランジェリーを着たらどうしよう。バネのアクセやコスチュームが、世界を席巻するか!? その伸縮性ばりに、夢は広がる一方です。
(寺西ジャジューカ)