11日、都内・豊島区の首都高下にオープンしたオートバイ専用駐車場。(撮影:佐藤学)

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東京都内のオートバイ専用駐車場の絶対数不足が叫ばれるなか、豊島区東池袋の首都高速池袋線・高架下の都道に11日、同区内初のオートバイ専用駐車場がオープンした。

 オープニングセレモニーでは、東京都道路整備保全公社の小池正臣理事長が「6月1日の改正道交法の施行によって、路上駐車問題がクローズアップされるなか、二輪車の駐車場環境を整える努力を続けたい」と語った。同公社が運営する4番目のオートバイ専用駐車場で、収容可能台数は、時間制の18台と長期契約分の17台。9月には秋葉原にオートバイ専用の暫定駐車場が新設される予定。

 5月31日にオープンした、同公社運営の六本木6丁目オートバイ専用駐車場は、オートバイの前輪にチェーンを巻きつける仕組みだが、池袋の駐車場では、各駐車スペースが柵で囲まれており、オートバイを駐車スペースに収めると、赤いロックバーが上がって駐車スペースが閉鎖される仕組み。

 セレモニーに出席した里中郁男・同区議会議長は、台湾のオートバイ駐車場事情を例に挙げ、「信号待ちになると、4、50台の小型バイクが並ぶ台北市だが、道路脇に二輪車駐車スペースが設けられており、オートバイが整然と止められていた」と語り、「国は違うが、豊島区でも駐車場問題に積極的に取り組みたい」との考えを示した。【了】