参院予算委員会は15日午前、一般質疑を行い、安倍晋三官房長官、麻生太郎外務相、谷垣禎一財務相の3閣僚が、北朝鮮拉致問題の解決へ向けた決意を述べた。黒岩宇洋(たかひろ)議員(民主)の質問に答えた。

 最初に答弁に立った谷垣財務相は「『対話と圧力』の方針の下、政府一致でやりたい。この問題は難しいが、粘りと決意を内に含んでやっていきたい」と述べた。

 麻生外務相は3つの問題点として、生存者の引渡し、真相解明、犯人の引渡しを挙げ、「圧力は、効果を上げないと意味がない」と指摘。そして、「拉致問題を風化させていくのは最も避けなければならない。粘り強くやるのが大事」と述べた。

 安倍長官は「国家として『1人の命もおろそかにしない』という意志を示す必要がある」と強調。北朝鮮は拉致問題を解決しなければ国際社会から受け入れられないと警告した上で、「『対話と圧力』の姿勢で(北朝鮮側に)時間稼ぎさせずに解決していきたい」と述べた。【了】

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3月15日動画ニュース