19日、「みんなのドラえもん展」の内覧会で作品を説明する川崎市市民ミュージアムの学芸員の金澤韻(こだま)さん。(撮影:久保田真理)

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世界13カ国で翻訳される日本を代表するマンガ「ドラえもん」。その原画などを集めた「みんなのドラえもん展−魅力のひみつ−」(同展実行委員会・川崎市市民ミュージアム主催)が20日から、川崎市市民ミュージアム(川崎市中原区)で始まる。2月25日まで。

 同展には、原画約50点のほか、8人の現代美術作家による「ドラえもん」から発想された作品、さらに1970年の雑誌連載開始から今に至るまでの“あゆみ”が展示されている。同ミュージアム学芸員の金澤韻(こだま)さんによると、まとまった数の原画が出展されるのは全国でも初めてのことで、1話分の原画が展示されることも大変珍しいという。また、69年に雑誌掲載された連載予告の原画や、79年にテレビ朝日で放送開始されたアニメの当時のオープニング映像なども鑑賞することができる。

 開催に先がけて19日、同ミュージアムで行われたオープニングセレモニーには、阿部孝夫川崎市長や藤子プロの伊藤善章社長らが出席した。伊藤社長は同展の見どころについて「たくさんの原画があり、1本1本の線、メモ、修正液などから、手作りが持つあたたかさや原画に込められた思いが感じられる」と話した。阿部市長と伊藤社長は、市内の小学3年生2人と共にテープカットを行い、同展の開催を祝った。

 川崎市では2010年、「藤子・F・不二雄ミュージアム」が開館される予定で、同展はその先行企画として開催された。阿部市長は「川崎市の新たな魅力にしたい」とコメントしている。

 開館時間は、午前9時30分から午後5時まで。毎週月曜日は休館(2月12日は開館、2月13日は休館)。入場料は、大人800円、高校・大学生500円、中学生以下・65歳以上無料。問い合わせは、川崎市市民ミュージアム(電話:044-754-4500)まで。【了】

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